マッスルゲート選手 コンテスト

Xで170万インプ!? 外資系金融機関アジア営業統括ジョン・ジョイスがマッスルゲートで2冠達成の記事が話題に!

12月12日発売の『IRONMAN』2026年1月号に掲載された、ジョン・ジョイス氏の特集記事が大きな反響を呼んでいる。「マッスルゲート京都」での優勝とその独自のボディメイク術を紹介したこの記事は、X(旧Twitter)で拡散され、金融界やボディメイク界を中心に約170万インプレッションを記録した。今回、大きな話題となったその記事全文をここに掲載する。

【写真】ジョン・ジョイス氏が魅せた肉体美

ジョンジョイスさん

金融界のトップエグゼクティブが、ボディメイクのステージで頂点に立った。外資系金融機関営業統括を務めるジョン・ジョイス氏が、『マッスルゲート京都』でクラシックフィジーク175cm超級とマスキュラーフィジークの2部門を制覇。初のフィジーク挑戦ながら、わずか4カ月の緻密な戦略とストイックな規律で圧倒的な肉体を披露した。早朝5時からのトレーニングを日課とし、減量を「肉体」と「分析」の両輪でコントロールするジョイス氏の、ビジネスに通じる「成功原則」と、フィットネスへの熱い想いに迫る。

[初出:IRONMAN2026年1月号]

僕がウエイトトレーニングを始めた原点はアメリカンフットボールです。あの頃は見た目ではなく機能性を重視していて、競技力を上げるためのトレーニングに夢中でした。これまでトライアスロンや格闘技など、いろいろな挑戦をしてきましたが、フィジーク競技は今回が初めての挑戦です。トレーニング、有酸素運動、食事などの全てを緻密に設計し、時間軸で積み上げていく多層的な戦略性に強く惹かれました。「肉体」と「分析」の両輪で勝負できる、自分にとって理想的な舞台だと感じたんです。

出場を決めてから本格的に取り組んだのは約4カ月。極端な方法は取らず、賢く・効率よく・地道に。体脂肪率は5〜6%ぐらいまで落とせたはずです。減量はけっして楽ではありませんでしたが、もともと日常がストイックなので思った以上につらくはなかったと思います。僕は毎日同じものを食べるようにしました。朝・昼・夜・間食までメニューと分量を固定し、タンパク質は1日あたり、おおよそ250〜300g、炭水化物は150g以下。こうして栄養設計をブラすことなく、筋トレの量と有酸素のボリュームを調整して結果をコントロールしました。プロテインパウダーやツナなどのシンプルな補食も活用しました。健康面についても、タンパク質をしっかり確保し、時間をかけて少しずつ脂肪を落とすやり方なら問題なく両立できるというのが僕の実感です。

有酸素運動は週4回ほどの傾斜ウォーキング。心拍を上げすぎると食欲が暴れると思ったので、あくまで筋トレ主体、その後にウォーキングを積む構成にしました。トレーニングは週5回。朝4時半に起き、5時にオフィスのジムにインします。誰もいない静かな時間に自分と向き合い、6時45分には終える。

この“朝の習慣”が僕の1日のエネルギーにもなっています。朝は誰にも邪魔されない。さらにトレーニングで朝をスタートすると頭も心も整います。なお、週末は朝ではなく日中にゴールドジムでたっぷりやり込みます。

実は最初、カテゴリー登録を手探りで進めてしまい、マスキュラーフィジークに出場したのは半分「間違い」でもありました。本当にやりたかったのはクラシックフィジーク。美しさ、動き、筋量の総合点で、自分の身体に最もしっくり来るからです。

クラシックフィジークのポージングは途中で危機感を持ち、五味原(領)先生の指導を受けながら最後の一カ月は最優先で練習しました。特にバキュームは毎日のようにサウナで瞑想しながら感覚を掴み、バックのアーノルドポーズなどは可動域の課題にもしっかり向き合いました。

数値の話を少しだけ。身長は183㎝。ステージ体重は86〜87㎏、理想のオフは93〜94㎏です。無闇に食べてしまうバルクアップはしません。かつてフランク・ゼーンの記事で、過度な増量がラインを崩したという話を読み、肝に銘じています。来季は「86㎏から作り上げる」発想で、上質な厚みを狙います。種目の重量について、インクラインバーベルプレスはIRMが140㎏、フラットのベンチプレスは185㎏。今後はスクワットとデッドリフトの底上げで背面の厚みも伸ばしたいです。

ビジネスとボディメイクには共通の成功原則があると思っています。規律、集中、自己改善の連続性。ジムで限界までやるから、オフィスでは冷静に判断できる。筋トレ直後は創造力が湧き、仕事の発想も広がる。両者は競合関係ではなく、相乗効果を生む関係です。フィットネス人口の増加については、YouTubeの影響が大きいでしょう。かつては有酸素派が多数でしたが、加齢に伴う筋肉の重要性が広く理解され、レジスタンストレーニングに重心が移ってきたと感じます。

以前出場していたアイアンマンレースと今回のマッスルゲートはまったく違うスポーツだと感じました。アイアンマンレースは当日が地獄で、レース時間は長く、精神も肉体も削られる。一方、クラシックフィジークは準備期間こそが地獄で、ステージは「お祝い」。誰にも見えないところで積み重ねてきた努力のご褒美を、数分間に凝縮して見せる。こんなに当日を純粋に楽しめるスポーツは他にないと思います。だからまた出たい。写真を見返すと伸びしろがはっきり見える。計画的にやれば、来年は前年対比で確実に良くできるはずです。

最終目標ですか? 正直、競技の制度や道筋についてはまだ学びの途上ですが、一つだけ明確にあります。ウエイトトレーニング雑誌『アイアンマン』の表紙を飾ること。「美しいクラシックフィジーク」を伝えられる身体をつくり、相応しい実績を積みたい。もし表紙の機会があるなら、そのための撮影も全力で臨みます。自分らしさを最も伝えられる一枚を、次は作品として残したいですね。

【マッスルゲートアンチドーピング活動】
マッスルゲートはJBBF(公益社団法人日本ボディビル・フィットネス連盟)とアンチドーピング活動について連携を図って協力団体となり、独自にドーピング検査を実施している日本のボディコンテスト大会である。

次ページ:ジョン・ジョイス氏が魅せた肉体美

取材・文:FITNESS LOVE編集部 撮影:北岡一浩

-マッスルゲート選手, コンテスト
-

次のページへ >





おすすめトピック



佐藤奈々子選手
佐藤奈々子選手