「太っていた下半身を馬鹿にされたのが悔しくて、見返したいっていう気持ちがすごく強かったです」
そう満面の笑みで話してくれたのは、12月20日(土)に行われたマッスルゲート実行委員会主催大会『マッスルゲート』の全国大会『ゴールドジムジャパンカップ』1日目、ウーマンズウェルネス3位入賞を果たした神崎綾(かんざき・あや)さんだ。

最初はダイエット目的だった
「最初はダイエット目的だったのですが、『きれいな骨格をしているから、トレーニングをしたらめっちゃ変わりそう』って、言われたのがきっかけで、筋トレを始めました」
2023年の春からダイエット目的で始めた筋トレ。そこから全国大会で3位になるほどトレーニングに打ちこむようになったきっかけは、どんなことだったのだろうか。
「通い始めたパーソナルジムのスタッフさんが大会経験者のかたばかりで。そうした環境だったことで、ダイエットよりもマッチョ志向に自然と変わっていって。大会出場は2024年の夏ぐらいから意識するようになりました」
トレーニングを通した出会いによって、身体を鍛えぬくという方向性に。変化の過程では、苦労はなかったのだろうか。
「もともと、メンタル面が弱くて。減量期間中にメンタルがかなり削られてしまって、減量中断をしないといけない、という状況になってしまったこともありました」
トレーニングを中断せざるをえないほど、ストイックに自分を追い込んでしまった神崎さん。どのように自分自身の心をV字回復させていったのか、尋ねてみた。
「誘惑に負けそうになったら、チートミールを取り入れようと、割り切りました。食べた分、動けばいいと。摂取したカロリー以上に身体を動かそうと意識を変えました」
チートミールを許す、そして摂取したカロリー以上に動くという発想の転換で、減量という壁を乗り越えられた。さらに、大きな後押しもあったという。
「SNSで『大会に出ます!』って宣言しました。そうしたら、まったく知らない人たちから、『頑張って!応援しています!』って言ってもらえて。応援してくれる人が増えたら、減量失敗したとか、恥ずかしいから出場したくないっていう気持ちがなくなって。もう一度頑張るって決めて、一念発起できました」
SNSも上手く活用し、自分自身を奮い立たせることで、また動き始めた。
下半身を徹底的に鍛えた
「大会出場のために、誰にも絶対負けないように、下半身を徹底的に鍛えていきました。ビキニカテゴリーでは縫工筋が出てないと勝負にならないって言われて。とにかく地道に努力して、頑丈な縫工筋を作っていきました」
地道な努力で作り上げてきた縫工筋で、2025年4月に開催された『マッスルゲート愛知春季大会』優勝。全国大会『ゴールドジムジャパンカップ』への出場権を獲得した。
「ジャパンカップに出られるっていうだけでも奇跡だと思っていたし、その大舞台で決勝までいけるなんて、めっちゃうれしい!可能性の少ない願望、夢の舞台に立ったっていう充実感で」
そう答えてくれた神崎さんの目には、涙が浮かんでいた。
「やってみないとわからない。ポジティブシンキングにもなれたし。初心者でも出られるマッスルゲートからでしたけど、次はJBBFの大会出場も考え始めています」
執筆者:田島 悠
フリーランスのライター。元高校数学教師の経験を活かし、教育・サブカル・旅行系記事の執筆・取材・インタビュー、学校教材の校正・校閲を専門としている。東京都在住。
【マッスルゲートアンチドーピング活動】
マッスルゲートはJBBF(公益社団法人日本ボディビル・フィットネス連盟)とアンチドーピング活動について連携を図って協力団体となり、独自にドーピング検査を実施している日本のボディコンテスト大会である。
取材・文:田島悠 撮影:北岡一浩










