マッスルゲート選手 コンテスト

46歳・秘書がボディコンテストに挑戦 「ボディメイクは投資対効果がすごく高い」

普段は秘書として働きながら、限られた時間で身体を磨き続ける河上智栄美(かわかみ・ちえみ/46)さん。河上さんが本格的に筋力トレーニングを始めたのは約1年半前。短期間で目覚ましい成長を遂げ、今年もボディコンテストでドリームモデル部門のステージに立った。社会人になってからジムに通い、時折エアロビクスなどの有酸素運動を行っていたが、婦人科系の病気で入院・手術を経験したことを機に、運動から一度離れたこともあったという。そんな河上さんにトレーニングやボディメイクへの思いを聞いた。

【写真】河上智栄美さんのバランスよく鍛えた身体で魅せるドレス姿

河上智栄美さん

トレーナーの一言が競技挑戦のきっかけに

本格的にボディコンテストを目指すきっかけとなったのは、普段通う船橋市のパーソナルトレーニングジム「NO EXCUSE」のトレーナーからの一言だった。

「手足が長いから見栄えがするんじゃないか」と背中を押されたことで、大会出場を決意。昨年、マッスルゲート東京ベイ大会でコンテストデビューを果たし、今回は2度目の同大会(2026年7月4日(土)、浦安市文化会館)のステージに挑戦した。

トレーニングは週1回のパーソナルセッションが基本。肩や背中、お尻、脚など、全身をバランスよく鍛えている。

「私は息が上がりにくいタイプらしく、回数や重量を結構こなせるみたいです。トレーナーさんからも『筋肉の成長がすごく早い』と言われました」と笑顔で振り返る。

完璧を求めすぎない食事管理で身体づくり

秘書という仕事柄、会食の機会も多く、競技者に求められるような食事管理を毎日徹底することは難しい環境にある。それでも、今年は昨年より約4kgの増量に成功した。

「去年は仕上がりが細すぎたので、とにかく食べることを意識しました。基本は自炊ですが、会食がある日は前後の日で食事を調整しています。ただ、PFCバランスを毎日細かく計算するようなことはしていません」

大切にしているのは、完璧な管理ではなく、自分の生活に無理なく取り入れられる方法を続けること。その積み重ねが、ステージで存在感を放つ身体づくりにつながっている。

身体づくりだけではない、ドリームモデルの奥深さ

今回出場したドリームモデル部門は、もともと第一希望のカテゴリーではなかった。当初はレギンス部門への出場を考えていたが、人気カテゴリーのため申し込み開始からわずか数分で定員に達し、エントリーできなかったことをきっかけに、ドリームモデルへの挑戦を決めたという。

しかし、実際に取り組んでみると、その奥深さに魅了された。

「普段はしないようなメイクを経験したり、コンディショニングやポージングのレッスンを受けたり、柔軟性向上や呼吸法も勉強中です」

「メイク、髪型、ドレスが自分に合っているか、歩き方まで含めたトータルパッケージで審査されるので、自分を一番きれいに見せる方法を研究することを楽しんでいます。昨年は無知すぎたので、その反省を生かして勉強しています」

競技を通じて、新しい自分を発見できたことも大きな収穫だった。

努力が身体の変化として明確に表れる

ボディメイクの魅力について尋ねると、迷うことなく答えが返ってきた。

「やった分だけ身体に返ってくるところですね。『ここを絞ろう』『お尻をもっと丸くしよう』『この体重で一度出てみよう』と自分で決め、自分自身の納得感を大切にしゴールを決めるセンスのいい努力が大事。取り組んだことが、そのまま身体の変化として明確に表れるところがすごく好きです。投資対効果がすごく高いと思います」

さらに、競技を通じて得られた人とのつながりも、ボディメイクの大きな魅力だという。

「普段の生活ではなかなか出会えないような、さまざまな業種の友人ができました。出場するカテゴリーにかかわらず、同じ目標に向かって切磋琢磨できる仲間がいることも、とても心強いです。また、諸先輩方にもいつも気にかけていただき、競技や身体づくりについて、さまざまなことをご教授いただけることを幸せに感じています」

理想の身体に近づくために情報を集め、試行錯誤するプロセスそのものも楽しんでいるという。

「趣味でゴルフもやっているのですが、ゴルフと同じで、自分自身との戦いが好きなんです」

限られたトレーニング時間の中でも、自分に合った方法を探し、積み重ねてきた努力を結果へとつなげる。そして、競技を通じて出会った仲間や先輩たちとのつながりを力に変えながら、ボディメイクを楽しみ、成長を続けている。

【マッスルゲートアンチドーピング活動】
マッスルゲートはJBBF(公益社団法人日本ボディビル・フィットネス連盟)とアンチドーピング活動について連携を図って協力団体となり、独自にドーピング検査を実施している日本のボディコンテスト大会である。

執筆者:久米大郎
理工系出版社で数学書の編集者として勤務。ゴールドジムでボディメイクに励み、ボディビル競技に挑戦中。競技者としての経験を生かし、FITNESS LOVEでトレーニングやボディビルに関する取材・執筆を担当。徳島県徳島市出身、神奈川県大和市在住。

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取材・文:久米大郎 撮影:北岡一浩

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