2026年8月1日、神戸芸術劇場で開催されたマッスルゲート神戸大会。ウーマンズレギンス新人の部158cm以下級と同・一般の部158cm以下級で1位に輝き、見事2冠を達成したのが平田千華(ひらた・ちか/32)さんだ。
現在、ピラティスインストラクターとして活動する平田さんは、筋トレをきっかけにフィットネスの世界へ入り、競技への挑戦をスタート。鍛えるだけではなく、身体を整えることも大切にしてきた独自のアプローチが、今回の結果につながった。
事務職からピラティスの世界へ転身
平田さんがトレーニングを始めたきっかけは、意外にも一般の会員としてジムに通い始めたことだった。
「もともとは事務職の仕事をしていました。フィットネスとは全く関係ない仕事だったんですが、筋トレにハマって、そこからフィットネス業界で働きたいと思うようになりました」
身体を鍛える楽しさに魅了され、やがてピラティスインストラクターとして活動する現在の道へ進むことになる。
「鍛えるのはすごく好きです」
そう語る平田さんだが、ピラティスを通じて身体を整えることの重要性にも気付いたという。
女性らしいボディラインを目指して
マッスルゲートへの挑戦を決めた理由は、自分の身体を客観的に評価してもらえることへの魅力だった。
「筋トレ歴はまだまだ浅いので、しっかり身体を作ったらきちんと評価してくれて、初心者でもチャレンジしやすい大会だと聞いたので、挑戦してみようと思いました」
トレーニングでは、肩、背中、そして女性らしいボディラインを作るうえで欠かせないヒップの種目を重点的に取り組んでいる。
「肩は鍛えると肩幅が広がって、顔が小さく見えるので好きな部位です。あとは女性が憧れる丸みのあるお尻ですね。ただ、お尻は本当に難しいトレーニング部位で、私自身も課題の部位です」
身体を正しく動かせる状態を作る
ピラティスインストラクターとして培った身体感覚も、競技への取り組みに大きく生かされている。
平田さんが大切にしているのは、トレーニングで追い込んで筋肉を大きくすることだけではなく、まず、身体を正しく動かせる状態そのものを作ることだ。これは筋トレをする人が見落としがちなことでもある。
「筋トレが筋肉を『作る』という意味があるなら、ピラティスは『整える』という意味があると思っています」
肩甲骨を動かすことや股関節を伸ばすことなど、身体の可動域を広げ、バランスを整えることを意識している。
「肩のトレーニングをたくさんする選手は、巻き肩になりやすいこともあります。だからこそ、伸ばすことやほぐすことも大事。鍛えることも整えることも、全部大切なんだなと感じています」
「鍛える・伸ばす・ほぐす」の三位一体で
筋トレによる筋力・筋量アップ、ピラティスによる身体の調整、そしてストレッチによる柔軟性の向上。「鍛える・伸ばす・ほぐす」全てを取り入れることが、理想の身体づくりにつながると平田さんは考えている。
人の身体に真摯に向き合い続けるピラティスインストラクターとして、その挑戦はこれからも続いていく。
【マッスルゲートアンチドーピング活動】
マッスルゲートはJBBF(公益社団法人日本ボディビル・フィットネス連盟)とアンチドーピング活動について連携を図って協力団体となり、独自にドーピング検査を実施している日本のボディコンテスト大会である。
取材・文:久米大郎 写真:岡暁
都内の出版社で数学書の編集者として勤務。
ゴールドジムでトレーニングに励み、ボディビル競技に挑戦中。2024年マッスルゲート埼玉大会ボディビル65kg以下級3位、2025年東京ノービスボディビル選手権大会男子ボディビル55kg以下級2位。
競技者としての経験を生かし、筋トレ情報サイト「FITNESS LOVE」で取材・執筆を担当。
徳島県徳島市出身、神奈川県大和市在住。











