「何歳でも遅くないので、一旦はじめましょう!」
昨年の『サマースタイルアワード千葉予選』ビューティーフィットネスモデルトール部門2位、同年の『サマースタイルアワード関東予選』では部門優勝&オーバーオール優勝とボディコンテストで好成績を収めた申燕の(しん・よの/49)さん。筋トレを始めたのは40代半ばとトレーニング歴は意外と短い。元々はフィットネスクラブで有酸素運動などのスタジオレッスンを受けていたが、ある日「ちょっと試しに」と筋トレをしてみたことで、その魅力に一気に引き込まれた。
「最初にちょこっと筋トレをしてみたら、すぐに成果が目に見えて分かったんです。くびれができて、二の腕が引き締まって。それが楽しくなって、どんどんハマっていきました」。そこから本格的にボディメイクに取り組み、現在はビューティーフィットネスモデル部門のトップを狙うまでに成長。「40代からでも遅くない」と証明し続ける申さんのトレーニング法とは?
「年齢は関係ない」—気づいたときがベストなスタートタイミング
「筋トレは気づいた時点で始めれば、そのときがベストなタイミングです」。申さんは、年齢に関係なく筋トレを始めることができると考えている。それは、筋トレが単なる運動ではなく、代謝を上げ、身体のボリュームを整え、美しく歳を重ねるためのツールだと認識しているからだ。
「筋肉をつけることで、代謝が上がるし、身体にメリハリが出る。ダイエットにも良いし、美しく歳を重ねることができます」
筋トレは単に「痩せるためのもの」ではなく、「理想の自分になるためのもの」。まず一歩踏み出すことが大切だ。
申さんが目指しているのは、サマースタイルアワードのビューティーフィットネスモデル部門の理想的なバランス。「私が課題としているのは、肩とヒップのボリューム、ハムストリングの強化ですね」と話す。現在は肩を負傷しており、上半身のトレーニングが制限されている。そのため、今は下半身をメインに鍛え、お尻ともも裏を効率よく鍛えるトレーニングを試行錯誤している。
また、食事に関しても「バランス」を最重要視している。
「タンパク質、炭水化物、カルシウム、ミネラルなどをバランスよく取り入れることが大事ですね」
ただし、大会に向けた減量期には糖質をほとんど摂らないようにすることで、コンディションを整えている。「やみくもに食事を減らすのではなく、必要な栄養素をしっかり摂りながらボディメイクすることが大切」という。
忙しくても疲れていても「まずはジムに行く」
企業の通訳・翻訳専門職として働きながら、日々トレーニングを続ける申さん。仕事が終わった後、疲れ切っているときもあるが、そんなときでも「とにかくジムに行くことをルーティーン化」することで習慣にしている。
「疲れているときでも、まずはジムに行く。それが習慣になれば、続けることができます」
また、休むことの重要性も理解している。
「週に1、2日は完全休養日を設けています。休むことで、次のトレーニングの効率が上がります」
筋トレは、「やればやるほどいい」ものではなく、「適切にやること」が大切だと話す。オフをしっかり取ることで、より効果的なトレーニングができると考えているのだ。
「今後の目標としては当然、ビューティーフィットネスモデル部門の頂点に立ちたいです」
肩の負傷がありながらも、申さんは2025年も大会に出場する予定だ。
「リハビリ次第で身体の調子を見ながら出場を判断します」。この挑戦は、ただの競技ではなく、「年齢を理由に諦めない」ことでもある。
「何歳でも遅くない」。そう語る申さんの姿は、まさに「理想の未来は自分で作れる」ことを証明している。
【SSAアンチドーピング活動】SSA(サマースタイルアワード)はJBBF(公益社団法人日本ボディビル・フィットネス連盟)とアンチドーピング活動について連携を図って協力団体となり、独自にドーピング検査を実施している日本のボディコンテスト団体である。全ての選手登録者はアンチドーピング講習の受講を必須としており、SSAから指名された場合はドーピング検査を受けなければならない。
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取材:柳瀬康宏 写真提供:申燕の
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