身長148cmと小柄な身体からは想像がつかないほど、芯の強いトレーニーがいる。笠谷仁美(かさたに・ひとみ)さんは、キックボクシングを趣味で始めたことをきっかけに、8年間にわたって本格的なボディメイクに打ち込んできた。
【写真】笠谷仁美さんの小麦肌でみせる超メリハリボディ!色白命時代の写真も!
「もともとはもっと強くなりたくて。キックボクシングにハマっていくうちに、筋力が必要だと感じて、トレーニングにのめり込んでいきました」
トレーニングを始める前、仁美さんは下半身に肉がつきやすく、ファッションもそれを隠すスタイルばかりを選んでいたという。体重は当時も今もほぼ変わらない(42kg→40kg)ものの、筋肉による「メリハリ感」の違いは圧倒的だ。身体の代謝も上がり、見た目も内面も大きく変わった。
「昔はとにかく色白命で、日傘をさして歩いていました。でも今は日サロに通って小麦肌。見た目にも自信がついたと思います」
食べることが大好きだった仁美さん。以前はお米を一度に2合、麺類も大盛り、揚げ物に加えてケーキやアイスを毎日食べる生活だったという。しかし今は、彩り豊かでバランスの取れた食事を作り、しっかり食べることを楽しんでいる。おやつもご褒美として適量を選ぶようにしているそうだ。
「トレーニングも、最初のころはがむしゃらにやっていました。でも今はしっかりと部位ごとに分けて、そのときの強化部位に合わせたトレーニングをしています」
大会にも出場し続けている仁美さん。もちろん結果にはこだわりがあるが、それ以上に「過程を楽しむ」ことを大切にしている。
「減量が停滞する時期もありますけど、『今は身体が整っている時期だな』とポジティブに考えるようにしています」
ライフスタイル自体もボディメイクと共に進化した。昔は睡眠を軽視し、シャワーだけで済ませることも多かったが、今はしっかり湯船に浸かって身体を温め、十分な睡眠をとるよう意識している。
「大会を目指す中で、自分の身体と向き合うこと、トレーニングを通して健康を保つことの大切さに気づきました。今までたくさんの方々の支えでここまでくることができました。感謝の気持ちで、私も大会を目指すたくさんの方々の支えになれたらと思っています」
見た目の変化はもちろんのこと、内面にも強さとしなやかさを手に入れた仁美さん。その穏やかな笑顔の奥には、自分と真剣に向き合い続けた8年の努力がしっかりと刻まれている。
【SSAアンチドーピング活動】SUMMER STYLE AWARD(サマースタイルアワード)はJBBF(公益社団法人日本ボディビル・フィットネス連盟)とアンチドーピング活動について連携を図って協力団体となり、独自にドーピング検査を実施している日本のボディコンテスト団体である。全ての選手登録者はアンチドーピング講習の受講を必須としており、SSAから指名された場合はドーピング検査を受けなければならない。
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取材・文:FITNESS LOVE編集部 写真提供:笠谷仁美さん