サマスタ選手 コンテスト

学生時代のあだ名は『ガンダム』(笑) 26歳がコンプレックスを強みに変えて作った「逆三ビキニボディ」

2024年6月に夏が似合う筋肉美をもつ男女の祭典、サマースタイルアワードの名古屋予選において、最も筋肉量が必要とされるベティ(ビキニ)部門で初出場の久田由依(ひさだ・ゆい/26)さんが優勝し、プロカードの取得まで一気に駆け上がった。圧巻の逆三角形ボディで会場を沸かせた、久田さんのボディメイクとは?

【写真】久田由依さんの上向きヒップと逆三角形ボディ

久田さんがボディメイクを始めたのは2020年春。コロナ禍で大学もアルバイトも停止し外出もままならない日々の中、「何もせず過ごす毎日が無駄で鬱になりそうだった」と語る。元々スポーツは好きだったため、まずは家でできる自重トレーニングやHIITトレーニングを開始。その年にスポーツジムへの就職が決まり、「教えるためには自分ができなきゃ」と本格的にウエイトトレーニングをスタート。さらに当時付き合っていた彼氏が懸垂を得意としていた影響もあり、久田さん自身も「懸垂ができるようになりたい!」とトレーニングにハマっていった。

現在はスポーツインストラクターとして多忙な日々を過ごしている久田さん。

「仕事後は疲れきってトレーニングができないので、毎朝出勤前に筋トレをしています。どんなに朝早くても、必ず起きてトレーニングをしています。もちろん食事も意識していて、タンパク質を体重の1.5〜2倍摂取して、切り餅でエネルギーをチャージしてからトレーニングに臨むようにしています。また、減量中に食べる炭水化物にはお米よりカロリーが低く満足感の高いかぼちゃを積極的に取り入れていますね」

久田さんは仕上がりの良さもさることながら、大きく広がった広背筋と肩から生み出される逆三角形のボディラインが特徴だ。

「学生のころから肩幅が広くて、友達がつけてくれたあだ名は『ガンダム』でした(笑)。コンプレックスでしたけど、今は強みに変わっています。トレーニングを始めたきっかけが懸垂で、今も背中トレのときは必ずやっています。肩に関しては実はなぜ発達しているのか分からないくらいです。強いて言えば最初に下手くそな懸垂をしていたので、そこで肩ばっかり使っていたのかもしれませんね(笑)」

久田さんはトレーニングを義務ではなく趣味として捉えており、毎回種目や重量を変えることで「やらなきゃ」というストレスを避け、楽しむことを最優先している。「トレーニングは身体を変えるものだけど、それ以上に心を変えてくれる」と語り、「私を見て少しでも頑張ってみようかなと思ってもらえれば幸せ」と話す。

「主人公は自分。見た目や数字にとらわれず、自分を好きになれる努力を楽しんでほしいです」

久田さんのフィットネスは、「コンテストで必ず勝つ!」という義務感からではなく、自身の人生を豊かにする喜びと楽しさで満ちている。

久田由依さん

【SSAアンチドーピング活動】SUMMER STYLE AWARD(サマースタイルアワード)はJBBF(公益社団法人日本ボディビル・フィットネス連盟)とアンチドーピング活動について連携を図って協力団体となり、独自にドーピング検査を実施している日本のボディコンテスト団体である。全ての選手登録者はアンチドーピング講習の受講を必須としており、SSAから指名された場合はドーピング検査を受けなければならない。

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取材:柳瀬康宏 写真提供:久田由依

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