4月19日(土)、東京都・三鷹市公会堂にて『ROOKIE CHALLENGE CUP SPRING予選』が開催され、中野広夢(なかの・ひろむ / 24)さんがビューティーフィットネスモデル部門で1位に輝いた。さらに中野さんは同日開催された『サマースタイルアワード 2025 SPRING CUP』でも同部門に出場し、2位に入賞。堂々たるステージングで多くの観客を魅了した。
4年前からトレーニングをはじめたという中野さん。そのきっかけは、当時付き合っていたパートナーから放たれた一言だった。
「当時付き合っていた彼氏に痩せたほうがいいと言われ、その後に振られたんです。体型が全ての原因ではないと思いますが、絶対に見返してやると思いました。また、トレーニングをすることで自分の成長にもつながりそうだと感じたのも大きかったですね。それまではメンタルが弱く、心理的要因で体調を崩すことも多かったので、自分に自信をつける理由がほしかったんです」
はじめてのコンテストで生きたダンス経験
高校時代はダンスで全国大会に出場するほどの実力者であった中野さん。はじめてのコンテストは緊張の中でも、学生時代に踏んだ大舞台の経験が生きた。
「本番ではダンス時代の記憶を思い出し、自分が演者だと思いながら舞台に立ちました。地元が岡山なので、友人みんなが応援に来ることはできませんでしたが、職場の方や妹が足を運んでくれて。応援ボードの裏に書かれたみんなからの寄せ書きがなによりも力になりました」
トレーニングではお尻と肩の強化に励んだ。
「お尻に関しては、丸みをつけるため、横側を鍛えるトレーニングを中心に取り組みました。例えば、アブダクションという種目1つをとっても使い方を細かく工夫するだけで刺激を与えられるポイントも変わるんですよ。肩も左右差が激しかったので揃えるようにしてきました。扱う重量は同じでしたが、サイズの小さかった右肩は回数を少し増やして調整を図りましたね」
「元々筋トレは嫌いで避けて通ってきました」と語る中野さんが、トレーニングを継続できるようになったワケとは。
「継続のコツは無理しないことだと思います。最初からギアを上げすぎたり、理想を固めすぎると上手くいかない気がしますね。確かに理想は大切ですが、完璧主義になりすぎないと言いますか。そうしないと、思い通りいかないときにつまづいてしまうと思うんです。また、ジムのスタートとしてマシンの使い方は、スタッフさんに教えてもらうのがいいと思います。私も最初はスタッフさんに教えてもらった使い方でひたすらこなしていました。そうすると、新たな興味も出てくるし、正しいやり方でできるようになるし。調べる手間もなくなりますよね。初心者だからこそ、パーソナルトレーニングの受講はオススメします!」
【SSAアンチドーピング活動】SUMMER STYLE AWARD(サマー・スタイル・アワード)はJBBF(公益社団法人日本ボディビル・フィットネス連盟)とアンチドーピング活動について連携を図って協力団体となり、独自にドーピング検査を実施している日本のボディコンテスト団体である。全ての選手登録者はアンチドーピング講習の受講を必須としており、SSAから指名された場合はドーピング検査を受けなければならない。
取材:池田光咲 撮影:夏目英明
執筆者:池田光咲
IRONMANを中心にトレーニング・スポーツ系メディアや雑誌で執筆・編集活動を展開中。ベンチプレス世界選手権3位の入賞経験をもつ現役アスリート。
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