サマスタ選手 コンテスト

28歳・人事担当が作り上げた”立体的ヒップ” 中学時代から毎晩腹筋100回!? 大の筋肉好き

「『大会とか出ないの?』と何度も言われてきました。そのたびに『いつかは……』と答えていた自分に、もう終止符を打ちたかったんです」

そう語るのは、『サマースタイルアワード 関西新人類&ROOKIE CHALLENGE CUP西日本予選』のルーキービキニモデルとビキニモデルともに2位に輝いた岩田真央さん(いわた・まお/28)。初出場ながらパフォーマンス力が一番優れていた選手に贈られるベストステージング賞も受賞するなど、その存在はひときわ目を引いた。

【写真】岩田真央さんの立体的ヒップ

「ステージが終わった瞬間から、もう次の大会に向けて気持ちは切り替わっていました。弱点だったウエストラインや下背の絞り、下半身強化など課題は明確なので、改善していくのが楽しみです!」

現在は人事・採用を担当する会社員。仕事をしながら、見事な仕上がりを見せた岩田さんの裏側には、日常の中に筋トレを溶け込ませる巧みな工夫と、筋肉愛に満ちたライフスタイルがあった。

筋トレは好きすぎて、我慢できない!

「とにかく筋トレが好きなんです!筋トレができないことがストレスになるくらいです(笑)」

岩田さんの一日は、効率と情熱のかたまりだ。17時に定時退社した日は、18時半にはジムに着いてトレーニング。繁忙期や飲み会がある日には、その日はトレーニングを休みにするか、炭水化物を多く摂取するハイカーボデーに設定して柔軟に対応。それでも筋トレのモチベーションは一切落ちない。

「残業で帰りが遅くなっても、手の甲にやりたいトレーニングメニューを書いて、それを励みに仕事を終えてました。『やらなきゃ』ではなくて『早くやりたい!』の気持ちで動いてます」

新しい職場への転職・引っ越しと、チャレンジが重なったタイミングでも、筋トレ最優先思考は揺るがなかった。岩田さんのトレーニング歴は5年。ただし、それはジムに通い始めてからの話。実は中学時代から、筋肉へのこだわりは人一倍強かった。

「女性らしい丸みよりも、引き締まった筋肉質な身体にずっと魅力を感じていました。中学生のときは毎晩100回以上腹筋して、大学生のころはYouTube動画で宅トレしてました。卓球部に所属していたので、パフォーマンス向上のために、ダッシュや背筋トレも取り入れていました。筋肉美は、私の中では憧れ以上のものでしたね」

食事管理はパーソナルトレーナーの指導のもと実践。特に意識していたのは、ホルモンバランスや代謝を考慮した内容だ。

「朝に牛もも肉を食べることで脂肪燃焼が高まるって聞いて、人生で初めて朝からお肉食べました(笑)。夜のトレーニング後は炭水化物をカットして、その代わり週1回、お寿司で心身ともにリセット。もちろん脂質少なめのネタをチョイスするなど、バランスは意識していました。具体的な食事は朝食はオートミール15g、牛もも肉100g、ブロッコリー60gで、昼食は鶏胸肉100g、サツマイモ100g、ゆで卵1個、ブロッコリー60gで、夕食はサバ缶または鮭、キムチ、ブロッコリー、めかぶなどを食べていました。あと間食にはサツマイモ、就寝前はグルタミンとマルチビタミンのサプリメントも活用しています」

トレーニングを始めて一番の変化を感じたのはお尻だと語る岩田さんは、もともと下半身が細くて、それがコンプレックスだった。週2〜3回の下半身トレを続け、ケーブルを使ったヒップスラスト・スクワットなどをローテーション。結果、バックポーズで見せるヒップの丸みと高さが格段に変化したという。

「一番しんどくて、避けたくなる部位こそ、手をかければちゃんと応えてくれるんだなって実感しました。これからは『倍のお尻』を目指します(笑)」

大会に出場することで、職場の同僚や家族、ジム仲間からの応援も激増。Instagramでも発信することで、『何を目指してるの?』という質問はいつしかなくなった。

「女性は毎月体調の波があって、自分の身体に敏感です。でも、そこで諦めるのは本当にもったいない。トレーニングを習慣にして、気持ちと身体の両方が整ったとき、驚くほど世界が変わります」

「少しでも『筋トレしてみようかな』って思ってもらえたらうれしいです!一緒にムキムキになりましょう!」

岩田真央さん

【SSAアンチドーピング活動】SUMMER STYLE AWARD(サマー・スタイル・アワード)はJBBF(公益社団法人日本ボディビル・フィットネス連盟)とアンチドーピング活動について連携を図って協力団体となり、独自にドーピング検査を実施している日本のボディコンテスト団体である。全ての選手登録者はアンチドーピング講習の受講を必須としており、SSAから指名された場合はドーピング検査を受けなければならない。

次ページ:岩田真央さんの健康的で締まった身体

取材・文:柳瀬康宏 写真撮影:岡 暁

執筆者:柳瀬康宏
『IRONMAN』『月刊ボディビルディング』『FITNESS LOVE』などを中心に取材・執筆。保有資格:NSCA-CPT,NSCA-CSCS,NASM-CES,BESJピラティスマット。メディカルフィットネスジムでトレーナーとして活動。2019年よりJBBFやマッスルゲートを中心に、毎年ボディコンテストに挑戦中。

-サマスタ選手, コンテスト
-,

次のページへ >


おすすめトピック



佐藤奈々子選手
佐藤奈々子選手