「今までは体型維持のトレーニング、今年は憧れの舞台への挑戦、そして次はプロを目指します!」
そう語ったのは、7月19日(土)、大阪・堺市産業振興センターで開催された『サマースタイルアワード(以下サマスタ)大阪予選& ROOKIE CHALLENGE CUP 大阪予選』ルーキービューティーフィットネスモデル部門で優勝した藤江華子(ふじえ・かこ/25)さんだ。普段はピラティスインストラクターとして活動しており、今回がコンテスト初出場だった。
藤江さんが筋トレを始めたのは4年前。もともとはスタイル維持が目的だったが、トレーニングにのめり込むようになった背景には、彼氏の存在があったという。
「彼がサマスタのプロ選手として活躍していて、大会の会場に応援に行くようになったんです。最初はただ応援していただけだったんですけど、ステージに立っている女性選手がすごく美しくて、キラキラしていて。『私もあの舞台に立ってみたい』と思うようになりました」
その思いは徐々に強くなり、1年前からピラティスも取り入れながら本格的に準備を開始。筋トレにピラティスの要素を加えることで、フォームの安定性やパフォーマンスの向上が見られたという。
「ピラティスで体幹が整ったことで、筋トレ中の軸がブレにくくなったんです。それまでは無理やり力で押していたんですけど、今は軸が安定した状態で動作ができるようになりました。特に背中のトレーニングでは効果を実感しましたね。具体的なメニューは、ハーフデッドリフト70kgを4セット、片手のダイバージングロウ43kgを4セット、シーテッドロウ27kgを4セット、ラットプルダウン32kgを4セット、ケーブルプルオーバー11.3kgなどのトレーニングを中心に、各種目10〜15セットをやっています」
良質な脂質を取り減量に成功
初出場にして優勝を飾った藤江さんだが、その道のりは決して楽なものではなかった。
「正直、減量はめちゃめちゃきつかったです。でも、やり切ったという充実感もありました。もともと減量幅はそんなに大きくなかったんですけど、それでも食事の制限は大変でしたね。ステージでかっこよく立っている人たちって、裏ではこんな努力をしてるんだなって思いました」
食事は1日4食。白ごはんに鶏胸肉や魚などの高たんぱくな食材を中心に構成し、脂質を取るときはサーモンなど質の良い脂を選ぶようにして、バランスを意識したという。
「とにかく自分との戦いでしたね。トレーニングも私はお尻が得意部位なので、強みを生かすためにヒップスラストをメインにしっかり追い込みました。やっぱり最後は気合いと根性です(笑)」
初舞台ながら、観客の目を惹きつける堂々たるステージングで見事優勝を飾った藤江さん。今後について聞いてみると、力強い言葉が返ってきた。
「今回は本当に楽しかったです!また出たいなと思いましたし、次はプロになるという目標を持って取り組みたいと思います。私の姿を見て、誰かが『もっと頑張ろう』って思えるきっかけになってくれたら嬉しいです」
【SSAアンチドーピング活動】SUMMER STYLE AWARD(サマー・スタイル・アワード)はJBBF(公益社団法人日本ボディビル・フィットネス連盟)とアンチドーピング活動について連携を図って協力団体となり、独自にドーピング検査を実施している日本のボディコンテスト団体である。全ての選手登録者はアンチドーピング講習の受講を必須としており、SSAから指名された場合はドーピング検査を受けなければならない。
取材・文:柳瀬康宏 写真撮影:岡 暁
執筆者:柳瀬康宏
『IRONMAN』『月刊ボディビルディング』『FITNESS LOVE』などを中心に取材・執筆。保有資格:NSCA-CPT,NSCA-CSCS,NASM-CES,BESJピラティスマット。メディカルフィットネスジムでトレーナーとして活動。2019年よりJBBFやマッスルゲートを中心に、毎年ボディコンテストに挑戦中。
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