サマスタ選手 コンテスト

動くことが嫌いでネガティブだった33歳が健康的でハリのある身体を披露してコンテスト優勝「筋トレが人生を前向きにしてくれた」

7月19日(土)、大阪・堺市産業振興センターで開催された『サマースタイルアワード(以下サマスタ)ROOKIE CHALLENGE CUP 大阪予選』。この大会のルーキーレギンスモデル部門で堂々の優勝を果たしたのが、山口県在住の林紗南(はやし・さな/33)さんだ。普段は医療事務の仕事に従事する林さん。コンテスト初出場ながら、そのステージングには確かな存在感があった。

レギンスモデル部門とは、フィットネスウェアの広告モデルのような、ほどよく鍛えられた身体で、トレーニングウェアが似合うスタイルかを評価されるカテゴリー。林さんはそのカテゴリーにふさわしく、明るく躍動感のあるステージングで観客の視線を引きつけた。

【写真】林さんの躍動感ある健康的なレギンス姿

筋トレでネガティブだった自分が変わった

「筋トレを始めたのは、30歳を過ぎてから急に太りやすくなったのがきっかけでした。これではマズいと思って、パーソナルトレーニングに通い始めたんです」

ジムに通い出してからというもの、周囲にはボディコンテスト出場経験のある人たちが多く、自然と大会への興味が湧いてきた。ある日、友人の応援のために出場選手を見に行ったことが、すべての始まりだった。

「そのとき、サマスタのポージングを見て、『このコンテストが一番かっこいい!』って思ったんです。すごく緊張はしましたけど、ずっと憧れていたので思い切って出てみようと思いました」

実は昔から運動が得意ではなかったという林さん。それでも今回の大会に向けて、3月から本格的に減量をスタート。慣れない食事管理やトレーニングに戸惑いながらも、周りの仲間の存在が支えになった。

「しんどいときも、アドバイスをくれる仲間がいたから乗り越えられました。ポージングも、月に1回、今回の大会の審査員でもある千原(由理奈)さんに指導してもらっていました」

出場前と比べて、林さんの中で大きく変わったのは『心』だった。

「筋トレを始めてから、関わる人たちが明るい人ばかりになって、自分の気持ちもネガティブからポジティブに変わっていきました。前は人と比べることが多かったけど、今は『昨日の自分』と比べられるようになったんです」

人生で「何かで1位になる」という経験がなかった林さんにとって、今回の優勝は大きな意味を持つ出来事だった。

「最初は自分が出場できるレベルか不安だったけど……本当に出てよかったです。筋トレが、人生を前向きに変えてくれました。」

そんな林さんは、10月にサマスタの『ルーキービキニモデル』への出場を予定している。このカテゴリーはレギンスモデルよりも筋肉量や身体のコンディションが求められるため、10月までの間も継続してトレーニングと減量に励むようだ。ステージに立つたびに、また一歩ずつ、自信と輝きを増していくに違いない。

林紗南さん

【SSAアンチドーピング活動】SUMMER STYLE AWARD(サマー・スタイル・アワード)はJBBF(公益社団法人日本ボディビル・フィットネス連盟)とアンチドーピング活動について連携を図って協力団体となり、独自にドーピング検査を実施している日本のボディコンテスト団体である。全ての選手登録者はアンチドーピング講習の受講を必須としており、SSAから指名された場合はドーピング検査を受けなければならない。

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取材・文:柳瀬康宏 写真撮影:岡 暁

執筆者:柳瀬康宏
『IRONMAN』『月刊ボディビルディング』『FITNESS LOVE』などを中心に取材・執筆。保有資格:NSCA-CPT,NSCA-CSCS,NASM-CES,BESJピラティスマット。メディカルフィットネスジムでトレーナーとして活動。2019年よりJBBFやマッスルゲートを中心に、毎年ボディコンテストに挑戦中。

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