サマスタ選手 コンテスト

“浮気をしていた彼氏を見返す”ために筋トレ開始の24歳・看護師 ビキニ3冠獲得で「今は自分のために頑張れている」

「裏切られて、悔しくて、どうしても見返したかった」

そう語っていたのは、昨年の6月。サマースタイルアワード(以下サマスタ)で初優勝を飾ったときのことだった。眞治美香(しんじ・みか/24)さんが、7月19日(土)に開催された『サマスタ ROOKIE CHALLENGE CUP 大阪予選』のステージで、ついに『約束』を果たした。

出場したルーキーチャレンジカップビキニモデル部門、ビキニモデル部門、そしてビキニモデルオーバーオール(総合)の3つで堂々の優勝を飾り、悲願のプロカードを取得した。

【写真】総合優勝した眞治美香さんの丸みのあるお尻

夜勤のある多忙な仕事ながら3冠獲得

「トレーナーと『必ず優勝してプロになる』って約束していたので、オーバーオールまで獲れて本当にうれしいです。応援してくれた皆さんに、少しは恩返しできたかなって思ってます!」

眞治さんは普段、看護師として働いている。夜勤もある忙しい日常の中、減量と向き合うのは並大抵のことではない。さらに今回は、減量スタート直後に職場での部署異動も重なり、生活環境そのものが大きく変化した。

「環境の変化もあって、体重がなかなか落ちなくて……。今回は本当に大変でした」

そんな中でも、自分の課題と丁寧に向き合い、身体の変化に合わせて戦略を立てた。特にこだわったのが、苦手だった背中の絞り。

「右の肩甲骨が硬くて、左右差があったんです。でもそれも、トレーナーに相談して全部解決してもらいました。パーソナルでフォームを細かく修正して、ようやくうまく入るようになって……感動でした」

またそんな環境の変化もあったが、眞治さんはストレスをためない減量にこだわった。とくに夜勤明けの食欲コントロールは大きなテーマだったという。

「夜勤のあとって、つい爆食しがちなんです。でも、トレーナーが私の生活に合わせて食事を組んでくれて。無理なく、満足感のある内容で減量が続けられました」

以前の眞治さんは、「筋トレは過去に浮気をされた彼氏を見返すため」として始めた。けれど今では、それが自分らしさを作る手段になっている。

「最初は悔しさだけで始めた筋トレだったけど、今はちゃんと、自分のために頑張れてる。メンタルも前よりずっと強くなったし、自分をちゃんと好きでいられてます」

今大会でプロ資格を手にした眞治さんだが、その先を見据える視線はすでにまっすぐ前を向いている。

「プロになったからには、誰かに勇気を届けられるような選手になりたいです。私も、最初はただ見返したいって気持ちだった。でも少しずつ変わることができた。だから今度は、私の姿が誰かの励みになったらうれしいです。プロ戦でもしっかり勝負できるように、これからも自分磨きを続けます!」

150cmという小柄な身体で、誰よりも大きな存在感を放つ選手へと成長した眞治さん。その笑顔と背中は、きっとこれからも、多くの人に希望を届けていく。

眞治美香さん

【SSAアンチドーピング活動】SUMMER STYLE AWARD(サマー・スタイル・アワード)はJBBF(公益社団法人日本ボディビル・フィットネス連盟)とアンチドーピング活動について連携を図って協力団体となり、独自にドーピング検査を実施している日本のボディコンテスト団体である。全ての選手登録者はアンチドーピング講習の受講を必須としており、SSAから指名された場合はドーピング検査を受けなければならない。

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取材・文:柳瀬康宏 撮影:岡 暁

執筆者:柳瀬康宏
『IRONMAN』『月刊ボディビルディング』『FITNESS LOVE』などを中心に取材・執筆。保有資格:NSCA-CPT,NSCA-CSCS,NASM-CES,BESJピラティスマット。メディカルフィットネスジムでトレーナーとして活動。2019年よりJBBFやマッスルゲートを中心に、毎年ボディコンテストに挑戦中。

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