8月9日(土)、千葉県・青葉の森公園芸術文化ホールにて『SUMMER STYLE AWARD 2025 JAPAN PRO CHAMPIONSHIP』が開催され、小栗絵里加(おぐり・えりか / 40)さんがビキニ(ベティ)部門で2位に輝いた。
団体で設けられている多くの女子部門の中でもトップクラスに筋量が求められるビキニ(ベティ)。バルクだけでなく高身長の選手も多いなか、145cmの小栗さんは出場選手の中で最も小柄であった。しかし、低身長を感じさせないビキニ姿はまさに『小さな巨人』であった。
「ボディメイクに興味がある方は年々増加傾向な気がしていますが、身長が低いことで大会出場を諦めてしまう方も多いんです。それは『競技』としてボディメイクを行う上で、低身長はビハインドになってしまう可能性が高いから。骨格が小さいと、背の高い方と同じ強度のトレーニングをしても同じ身体は完成しないと思うんですよね。だからこそ、身長の高い選手以上に高強度なトレーニングをしなければならないと今大会でも改めて実感しました」
ハマり症な性格が転じて筋トレオタクに
「身体を絞ったときに見えてくる筋肉が大好き」と笑顔で語る小栗さんはまさに『筋トレオタク』。今大会に向けた身体作りでは下半身の強化に励んだ。
「昨年に出場した大会で、脚の太さとお尻の高さ・筋量の少なさが課題であると伝えられました。そのため今年は脚のトレーニングをひたすら頑張りましたね。フリーウエイトでのスクワットや大腿四頭筋を鍛えるレッグエクステンションを中心とした、高重量・高回数のトレーニングが一番効果を感じられました。体重は40kgもありませんが、スクワットは70kg×12回を4〜5セットは続けていましたね。正直きつかったですが、心も筋肉も強くなれた!」
そんな小栗さんの職業はバーテンダー。自身が経営する店舗で働いているが、その腕前はバーテンダーの腕前を競う大会でも優勝経験があるほど。
「1つ目標を定め、頑張ると決めたことに対しては達成するまで努力を惜しまない性格だと思います。これがボディメイクにもうまく合っていたんでしょうね。お店は17時30分〜24時までの営業なので深夜まで働くことはありません。とは言っても夜帯のお仕事ではあるので、夕食は軽めに。就寝前の半身浴で身体をリセットし、7時間睡眠を心がけています。身体に休息を与えることも、ボディメイクのポイントです」
筋量がありつつも、女性らしいビキニ姿で会場を魅了した小栗さんにボディメイクのコツを伺った。
「継続のコツは、糖質を怖がらず、しっかりとご飯を食べて元気にトレーニングをすること。楽しく取り組むことができれば、長続きすると思います。私は減量すらも一種のイベントにしているので、楽しく取り組めています。週末は筋トレ仲間と高尾山に登ったり、一緒にトレーニングしたり、時にはサウナにも行ったり。仲間として励まし合うことができれば思っている以上に楽しめるし、頑張れるんです。ボディメイクやダイエットは『苦しいもの』というイメージをもたれがですが、ぜひ一つひとつを楽しんでほしいです!」
適度な休養と、楽しみながら筋トレをすることがボディメイク成功の鍵になる。
【SSAアンチドーピング活動】SUMMER STYLE AWARD(サマー・スタイル・アワード)はJBBF(公益社団法人日本ボディビル・フィットネス連盟)とアンチドーピング活動について連携を図って協力団体となり、独自にドーピング検査を実施している日本のボディコンテスト団体である。全ての選手登録者はアンチドーピング講習の受講を必須としており、SSAから指名された場合はドーピング検査を受けなければならない。
取材:池田光咲 撮影:北岡一浩
執筆者:池田光咲
IRONMANを中心にトレーニング・スポーツ系メディアや雑誌で執筆・編集活動を展開中。ベンチプレス世界選手権3位の入賞経験をもつ現役アスリート。
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