8月9日(土)、千葉県・青葉の森公園芸術文化ホールにて『SUMMER STYLE AWARD 2025 東京予選』が開催され、日置玲奈(ひおき・れな / 36)さんがビキニモデル部門トールクラスで2位を獲得した。
学生時代からバンド活動に精力を注いでいた日置さんがボディメイクをはじめたきっかけはダイエットであった。
「学生時代は軽音部に所属しており、運動は体育の授業でしかやったことがないほど運動経験は皆無でした。卒業後も継続したバンドでステージに立っていたので、ある程度の体型維持は行っていたのですが、バンドを止めたことで体型が変わってきてしまって。20代は運動をしなくても簡単な食事制限をすれば体型維持ができていたにも関わらず、30代目前にしてそうはならなくなってきたことに危機感を覚えたんです」
筋トレ継続のコツはゆるく続けること
現在はトレーナーとして活動をする日置さんが、ボディメイク成功のポイントと考えることとは。
「ボディメイクの競技者は、食事の内容からタイミングまでコントロールしている方が多いイメージですが、私は過度なコントロールをしていません。運動経験のない私が体型維持をできているのは継続ができているからです。そして継続をするためには、無理をしないことが絶対的に大切だと思います。続けないといい体型は維持できません。これは周りを見ていても思いますし、自分も身をもって体感しました」
そのように語るのは、日置さん自身が怪我で満足のいくトレーニングができない期間を経験したからだ。
「最近ではトレーニングにかける時間も少なくなりました。今は1日1時間、週6日が基本です。これまでは、1回のトレーニングで2時間ほど要していたり、時間があれば朝・夕2回ジムにいくこともありました。でも、昨年は首ヘルニアを患い考え方がかわったんです。何をするにも資本となる身体がダメになっては話にならないと。休養中で体型キープも上手くいかなくなった経験をしたからこそ、継続の大切さを改めて実感しました」
そんな日置さんが特に強化をしてきたのが上半身だ。
「上半身は毎日やるくらいの勢いで取り組んでいました。しかしメニュー内容はいたってシンプルです。肩のトレーニングはサイドレイズなど、基礎をやり続けていましたね。背中もあらゆる方向から色んなものを引きまくっていました(笑)。筋トレにも流行りがありますが、結局は基本が一番効果的だと考えています」
トレーニングを継続するには、仲間を作ることも効果的だと語る。
「私もはじめの1年は、知識はないけどお金もかけられないので独学でボディメイクに挑戦していました。でも、それでは身体は変わらなくて。2年目でトレーナーをつけてからは大きく身体が変わったんです。確かにお金もかかるし大変ですが、自分に合うコーチを見つけると成長もより早く感じられると思います。今はネットもあるので同じくらいのレベルの友達を作るのも良いですね。一緒に頑張る仲間がいれば、サボりたくなったときも頑張れるんです。ジムにいく理由はなんでもいい。誰かに会いたいからというのも立派な理由の1つだと思います!」
8月17日(日)に開催された『SUMMER STYLE AWARD 2025 大奥』では見事リベンジ優勝を果たした日置さん。これからも持ち前の継続力でより一層美しい身体を作り上げるだろう。
【SSAアンチドーピング活動】SUMMER STYLE AWARD(サマー・スタイル・アワード)はJBBF(公益社団法人日本ボディビル・フィットネス連盟)とアンチドーピング活動について連携を図って協力団体となり、独自にドーピング検査を実施している日本のボディコンテスト団体である。全ての選手登録者はアンチドーピング講習の受講を必須としており、SSAから指名された場合はドーピング検査を受けなければならない。
取材:池田光咲 撮影:北岡一浩
執筆者:池田光咲
IRONMANを中心にトレーニング・スポーツ系メディアや雑誌で執筆・編集活動を展開中。ベンチプレス世界選手権3位の入賞経験をもつ現役アスリート。
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