サマスタ選手 コンテスト

24歳・ラーメン屋店員が拒食症を乗り越え“健康的スリムボディ”で魅せた 適切な運動・食習慣がボディメイク成功のカギ【筋トレ】

8月9日(土)、千葉県・青葉の森公園芸術文化ホールにて『SUMMER STYLE AWARD 2025 東京予選』が開催され、水谷葉南(みずたに・はな / 24)さんがビキニモデル部門ショートクラスで1位に輝いた。

【写真】水谷葉南さんのボリューム満点なお尻が映えるビキニボディ

水谷葉南さん

本格的なトレーニング歴は1年半程度だという水谷さん。

「きっかけは、以前に働いていた職場で適応障害になってしまったことでした。”自分に自信をつけたい” という思いで始め、有酸素トレーニングなどを行っていたのですが、徐々に心境にも変化が表れて。目標があった方が頑張れそうだし、どうせやるなら大会に出てみたいと思えるほどになったため本格的なトレーニングにシフトチェンジしました」

自分の見た目に敏感がゆえ、患った摂食障害

他人から見ると決して太っていない身体でも、すぐに他人と比較をしてしまい患ったのが摂食障害だった。学生のころは拒食症であったという水谷さんだが、現在ではほぼ克服をした。

「私は物心のついたころから自分の見た目にとても敏感でした。客観的に見たら太ってはいない体型でしたが、すぐに他人と比較をしてしまう癖があって。そのためか、学生時代から拒食症を患うようになり、頭のなかには常に『ダイエット』の5文字がある状態だったんです。現在では、毎日の運動と安定した食生活を送っており、過剰な体型へのこだわりはなくなっています」

摂食障害の経験もあるため、大会前は増量期・減量期ともに食事指導に特化したオンライントレーナーをつけた。

「トレーナーには、毎日の食事管理をしていただきました。これで変化したのが食事の『安定感』。増量期だからといってなんでも食べるわけではなく、バランスの良い食事を意識するようになりました。また、減量期はカロリーやPFCバランスを以前から変えたことも今回の結果につながったと思います。大会後の過食もないので、体重の変動もありません。昨年末の大会後に直面した約1カ月間の爆食がウソのようです(笑)」

普段はラーメン店で仕事をしているという水谷さん。勤務時間も不規則であるなかで、意識をしているのが『ジムに行くことを目標にする』ということだ。

「トレーニング時間を長時間確保するという固定概念をなくしています。まずは、ジムに行くことを毎日の目標に。どうしても時間のない日は ”30分だけでも” という気持ちで継続しています。そして、今大会に向けて強化をしたのが下半身。ブルガリアンスクワットでは、骨盤の位置や動かし方、腹圧の意識にこだわりながら行っていました」

まさに『コツコツ』を体現する水谷さんに、ボディメイクを継続するコツを伺った。

「継続の始まりは、環境を整えることから始まると思っています。以前までの私はお酒が大好きで毎晩飲み歩いていましたが、環境を変えるために引っ越しました。誰もがそこまで大掛かりなことをする必要はないと思いますが、自分の目標を理解してくれる人を大切にするなども1つの方法だと思います。ときには周りの手を借りることもです」

日頃から栄養バランスの取れた安定的な食生活を送ることでストレスフリーな食生活となる。

【SSAアンチドーピング活動】SUMMER STYLE AWARD(サマー・スタイル・アワード)はJBBF(公益社団法人日本ボディビル・フィットネス連盟)とアンチドーピング活動について連携を図って協力団体となり、独自にドーピング検査を実施している日本のボディコンテスト団体である。全ての選手登録者はアンチドーピング講習の受講を必須としており、SSAから指名された場合はドーピング検査を受けなければならない。

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取材:池田光咲 撮影:北岡一浩

執筆者:池田光咲
IRONMANを中心にトレーニング・スポーツ系メディアや雑誌で執筆・編集活動を展開中。ベンチプレス世界選手権3位の入賞経験をもつ現役アスリート。

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