「マッチョの男の人が好きだったからです……(笑)」
そんな正直な理由で筋トレを始めたという姫桃もも(きとう・もも)さん。ライバーやヘアメイクアーティストとして活動しながら、ボディメイクの舞台にも挑戦し続けている。8月31日(日)に行われた『サマースタイルアワード(以下サマスタ)京都』グラマラス部門で見事優勝、さらにファンが投票者となる推し選手賞も受賞。ファンからの声援を背に、ステージで輝いた。
「身体は急には変わらない」
姫桃さんがトレーニングを始めたのは、「マッチョな男の人が好きだったから」という正直な気持ちから。ボディコンテストは、サマースタイルアワードのビキニモデル部門に3回、グラマラス部門に2回出場した経験を持つ。
「筋トレを始めて半年くらい経ったころから、周りから『きれいになったね』と言ってもらえるようになったんです。その言葉が本当にうれしくて、努力が形になったと感じられました」
グラマラス部門は女性らしいメリハリとボリューム感を競うカテゴリー。健康的で華やかな雰囲気が求められる。その舞台で1位を獲得したのは、姫桃さんが日々の積み重ねを大切にしてきた証だ。
「肩のトレーニングはどこよりも辛いです。おしりは理想に近づけなくて、いまだに試行錯誤中」と課題は尽きない。それでも、友人と一緒にジムに行ったり、遊び感覚で取り組むことで、モチベーションを切らさずに続けてきた。忙しいときは無理をせず、家で短時間のトレーニングをするだけでもOK。そんな完璧じゃなくても続けるスタイルが、自然と結果につながっていった。
筋トレを通じて身体だけでなく意識も変わった姫桃さん。結果が出てファンが喜んでくれることも、大きな原動力になっているという。
「身体は急に変わるものじゃないので、小さな積み重ねが大事です。正直私はトレーニングが好きなわけではなく、ただ『変わりたい!きれいになりたい!』という気持ちだけで続けてきました。継続すれば誰でも新しい自分に出会えるのがトレーニングの魅力だと思います」
今後はペアで出場するカテゴリーにも挑戦してみたいと話す姫桃さん。推しからの応援を力に変えて、これからも新しい自分を更新し続けていく。
【SSAアンチドーピング活動】SUMMER STYLE AWARD(サマー・スタイル・アワード)はJBBF(公益社団法人日本ボディビル・フィットネス連盟)とアンチドーピング活動について連携を図って協力団体となり、独自にドーピング検査を実施している日本のボディコンテスト団体である。全ての選手登録者はアンチドーピング講習の受講を必須としており、SSAから指名された場合はドーピング検査を受けなければならない
取材・文:柳瀬康宏 撮影:岡暁
執筆者:柳瀬康宏
『IRONMAN』『月刊ボディビルディング』『FITNESS LOVE』などを中心に取材・執筆。保有資格:NSCA-CPT,NSCA-CSCS,NASM-CES,BESJピラティスマット。メディカルフィットネスジムでトレーナーとして活動。2019年よりJBBF、マッスルゲート、サマースタイルアワードなどのボディコンテストに挑戦中。
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