10月5日(日)、埼玉県・坂戸市文化会館ふれあにて『サマースタイルアワード2025 関東予選』が開催され、角田琉奈(かどた・るな / 26)さんがビューティーフィットネスモデル部門トールクラスで1位に輝いた。
トレーニング歴は6年ほどになるという角田さん。パーソナルトレーナーとして就職したことが大きなきっかけであったというが、自身が長年抱えていたとあるコンプレックスを解消したいという思いも抱いていた。
「大前提トレーナーとしてお客様に指導をする上で、自分ができないことを他人に言うわけにはいかないので、初めは経験としてボディメイクを始めました。でも、個人的にはこの経験で長年抱えていた『身体にメリハリがない』というコンプレックスを解消したいという思いもあって。身体の節々も細すぎてどんな洋服を着こなすこともできなかったんです。でもトレーニングを通して筋肉がつけば、洋服も着こなせるようになるのではと淡い期待を抱いていました(笑)」
トレーニングに生きたピラティスの経験
現在はピラティスのインストラクターとして働いている角田さん。ピラティスの経験がトレーニングにも生きることを実感しているそう。
「ウエストの細さは私の強みなのですが、誰にも負けないウエスト作りをするためにもピラティスはより一層頑張りたいと思っています。というのも、ウエストというものは呼吸の仕方とインナーマッスルのつき方で大きく変わるもの。ピラティスではどちらも鍛えることができるので、筋トレの質の向上にはもってこいの運動なのです。おかげで腹圧のかけ方などは上手くなり、ピラティスが生きていると日々実感しています。昨年までもスクワットをしてもお腹周りが安定せずベルトをしていましたが、今シーズンはベルトをせずともスクワットができるようになりました」
ボディメイクへの高い意識は日常生活にも。
「最近では日常生活を送る上での意識も変わってきています。『歩く・立つ』の動作でも姿勢を意識するようになりましたね。日常でできなければステージでもできないという考え方です。美しい姿勢の維持を当たり前にできるようにしています」
今シーズンは背中のトレーニングを重点的に行ってきたというが、こだわり抜いたのは重量ではなく『質』だ。
「背中は自分では直接見えない部位なので、今までは効いている感覚が弱くて。だからこそ、今シーズンは負荷が乗っている感覚が抜けないように意識をしてトレーニングを積んできました。重量を持つというより、筋肉を動かすイメージですね。不思議なことに意識一つで負荷の乗り方は変わるんです。今年はこれまで以上にトレーニングの正解を掴みかけています」
サマスタではビキニモデル部門でも活躍をする角田さん。冬に開催される日本大会での活躍に期待したい。
【SSAアンチドーピング活動】SUMMER STYLE AWARD(サマー・スタイル・アワード)はJBBF(公益社団法人日本ボディビル・フィットネス連盟)とアンチドーピング活動について連携を図って協力団体となり、独自にドーピング検査を実施している日本のボディコンテスト団体である。全ての選手登録者はアンチドーピング講習の受講を必須としており、SSAから指名された場合はドーピング検査を受けなければならない。
取材:池田光咲 撮影:夏目英明
執筆者:池田光咲
IRONMANを中心にトレーニング・スポーツ系メディアや雑誌で執筆・編集活動を展開中。ベンチプレス世界選手権3位の入賞経験をもつ現役アスリート。
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