近年、フィットネスに関心ある若い世代が増えてきている。8月末に行われた『JBBF日本ジュニア&高校生選手権』では400名近くがエントリーするなど、大学生以上の世代のみならず高校生世代、中学生世代でもトレーニングを趣味とする人もいるほどだ。
9月に行われた『サマースタイルアワード群馬予選』のビューティーフィットネスモデル部門で一般クラス、ルーキークラスの2冠に輝いた、現在20歳で大学2年生の小亀なつみ(こがめ・なつみ)さん。昨年大会デビューをし、今回は2回目のコンテスト挑戦。「初出場のときに比べて今回はよりリラックスしてステージを楽しめました」と振り返った。そんな小亀さんが今回最も注力してきたのは減量の食事。そこには健康的に体脂肪を落とすためのヒントが隠されている。
【写真】大学2年生・小亀なつみさんのスタイル抜群ステージフォト

小亀さんは9月の大会のために5月頃から食事制限を開始。最初は1日1800キロカロリーからスタートし、月ごとに200キロカロリーずつ計画的に減らしていく方法を取った。大会直前の2週間は1000キロカロリーと低カロリーで過ごしたが、脂質量は常に1日30gを下回らないよう意識したという。
「昨年は脂質を1日あたり25gにしたら、便秘や肌荒れ、抜け毛など体調不良が出てしまって。だから今回は“30gを切らない”を自分のルールにしました」
小亀さんが日々取る脂質源は魚の油、アーモンド、そして調理の際に使うオイルなど。脂質量を控えることより、脂質の質を重視した。
「何かを極端に減らすのはやはり良くないと実感しました。バランス良く食事を減らしていき、プラスで運動をするのがベストですね」
炭水化物も、大会直前まで白米を食べていた。「我慢しすぎると続かないので、ストレスを溜めないことを優先しました」と語る。ダイエット中でも心身のコンディションを崩さず、健康のまま大会を迎えられたのは、この“緩やかなコントロール”のおかげだ。
そんな小亀さんは、普段は経営学部で学ぶ大学2年生。授業の合間をぬってアルバイト先のジムで週4回トレーニングし、今回の大会に向けては肩トレに注力をして準備してきた。
次の目標は11月末の決勝大会とプロ戦。「優勝とまでは言わないですが、トップ選手と最後まで並べるように頑張りたいです」と意気込んだ。学業についても「(競技も)どちらも手を抜かずにやり切りたい。将来的に進路は、フィットネスとどこかつながる部分があればと思っています」と締め括った。
【SSAアンチドーピング活動】SUMMER STYLE AWARD(サマー・スタイル・アワード)はJBBF(公益社団法人日本ボディビル・フィットネス連盟)とアンチドーピング活動について連携を図って協力団体となり、独自にドーピング検査を実施している日本のボディコンテスト団体である。全ての選手登録者はアンチドーピング講習の受講を必須としており、SSAから指名された場合はドーピング検査を受けなければならない。
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取材・文:FITNESSLOVE編集部 撮影:舟橋賢
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