サマスタ選手 コンテスト

「50歳に見えない!」3児の出産後に筋トレ開始しコンテストで活躍中 肌や髪など美しさを育てるボディメイク

「出産して子育てもして、今さら身体づくりをするのは手遅れ……」と諦めていないだろうか?そんな思いを鮮やかに覆したのが、50歳でサマースタイルアワードのPROライセンス(※)を獲得した清水奈穂(しみず・なほ/50)さんだ。

※各地区予選(本選)の優勝選手にPRO契約権利が与えられ、契約をすると、ハイレベルなPRO戦へ出場することができる

【写真】清水奈穂さんのしなやかで女性らしさが漂うS字ラインボディ

清水さんは、11月9日(日)に大阪市のドーンセンターで行われた『サマースタールアワード(以下サマスタ)関西予選』のビキニ(ベティ)部門マスターズクラスで2位、そして一般クラスで優勝と存在感を見せた。47歳からボディコンテストに初挑戦して、3年目でPROライセンスを取得し『人生で一番良い状態の身体』になった清水さんのボディメイク法を伺った。

ボディメイクは筋肉が全てではない

「本格的な筋トレをし始めたのは、子育てがひと段落した47歳のときでした。27歳から3人の子どもを出産し子育てをして家庭のことに専念していましたが、2人目の中学受験が終わり、自分と向き合う時間を作れるようになりました。そこで始めたのが筋トレです」

パーソナルトレーニングで筋肥大を目的としたプログラムを行うようになり、スクワット70kg、ヒップスラスト95kg、ベンチプレス45kgと、重量をしっかりと持ちながらも、セット数や回数を限界まで追い込むようになり、身体は大きく変化したという。

基本的に糖質はお米を中心、タンパク質は脂肪が少ない牛もも肉や鶏胸肉、魚から取っているという清水さん。タンパク質と糖質をきちんと取って、筋トレのパワーを維持しながら健康的に、効率的に身体を絞ることが狙いのようだ。

50代でつかんだ評価。「今の状態で十分な評価を頂けた」

今回の出場カテゴリーはビキニ(ベティ)部門。ビキニモデルよりも筋肉量が求められ、メリハリのあるボディラインと女性らしいシルエットを合わせて競うカテゴリーである。清水さんはステージを振り返り、「今の状態で十分な評価を頂けて幸せでした」と語る。

「今年のフィードバックを元に、来年にベティでPROライセンスを獲得するつもりでいました。思っていたより早く、しかも自分が理想とする『強い筋肉とハードに絞った身体でいて、女性らしさが漂う姿』に近づくことができていると実感できました」

今後について尋ねると、清水さんは迷いなく答えた。

「2025年の日本大会で、ビキニモデルのプロ戦に初挑戦します。まずはビキニモデルとしてのコンディションを完成させたい。そして年齢を超えた魅力を出したいですね。目標は決勝進出です!」

「今年51歳になりますが、目標を持って行動し続けることが、心身の健康と美しさに直結すると確信しています。今が過去のどの自分よりも自分らしく生きていて、人生で一番良い状態なんです。その姿が、自分だけでなく大切な人たちにも良い影響を与えていると信じています。自分が自分を一番愛していきましょう!」

年齢を重ねるほど、挑戦は難しく感じるものだ。だが、清水さんの歩みは「50代からでも人は変われる」と静かに、しかし強く伝えてくる。ステージに立つ姿はもちろん、その背景にある努力と意志のあり方こそが、美しさを作り、多くの人の背中を押す原動力になるのだろう。

【SSAアンチドーピング活動】SUMMER STYLE AWARD(サマースタイルアワード)はJBBF(公益社団法人日本ボディビル・フィットネス連盟)とアンチドーピング活動について連携を図って協力団体となり、独自にドーピング検査を実施している日本のボディコンテスト団体である。全ての選手登録者はアンチドーピング講習の受講を必須としており、SSAから指名された場合はドーピング検査を受けなければならない。

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取材・文:柳瀬康宏 撮影:岡 暁

執筆者:柳瀬康宏
『月刊ボディビルディング』『IRONMAN』FITNESS LOVE』などを中心に取材・執筆。保有資格は、NSCA-CPT,NSCA-CSCS,NASM-CES,BESJピラティスマット、リフォーマー。メディカルフィットネスジムでトレーナーとして活動もしており、2019年よりJBBF、マッスルゲート、サマースタイルアワードなどのボディコンテストに毎年挑戦している。

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