11月23日(日)、千葉県・青葉の森公園芸術文化ホールにて『サマースタイルアワード 2025 最終予選』が開催され、張春華(ちょう・はるか / 38)さんがビキニモデル部門マスターズクラスで1位に輝いた。

「トレーニング歴は長いんです」と話す張さん。筋トレを始めたきっかけはリハビリであった。
「腰椎狭窄症を患い、実施した手術で腰にボルトを入れました。これをきっかけにリハビリとして軽い運動がてらトレーニングを始めて。気づけばどんどんとハマっていき、本格的なボディメイクに取り組むようになっていきましたね。本気の筋トレはここ5年くらいでしょうか」
腹筋はコルセット代わりになる!
「腰痛を抱える私にとって、腹筋をつけることで得られる恩恵は計り知れないものでした。腹筋がコルセットのような役割を果たし、体幹が支えてくれるため腰の不安定さが軽減されるんです。時々痛みを感じることはありますが、怖さや嫌な痛みがなくなった、と言うんですかね。初めて行った手術では3ヶ月もの間寝たきりの状態が続き、”本当に回復するのか” など、自分が抱えるハンディキャップのことばかりが頭にありましたが、筋トレを通してネガティブな気持ちを払拭することができました」
2024年には2度目の手術を実施。身体にメスを入れることの代償は大きい中、ボディメイクとはどのように向き合ってきたのだろう。
「腰を反る動作は痛みが生じるので様子を見ながらトレーニングを行っていました。また、下半身のトレーニングでも重い重量は扱うことができないので、背中や肩の強化に力を入れましたね。特に背中のトレーニングは大好きで、ラットプルダウンをずっとやっていました(笑)。大きい筋肉で効果が出やすい部位だと感じているので、やりがいがあるんです」
外資系不動産ファンドのヘッドハンターとして働く張さんは、7歳の子どもを育てる母でもある。
「子育てと仕事の両立もしなくてはならいないので、ボディメイクに充てられるのは朝とスキマ時間です。毎朝4時45分に起床し、有酸素運動を1時間。お弁当を作り、子どもを送り出してから仕事に向かいます。お昼休憩でトレーニングをして、自分のご飯はサクッと済ませていますね」
筋トレに充てられる時間がわずかであるものの、ボディメイクに成功した張さん。その要因を伺った。
「短い時間の中でも集中し、ストイックにやることを意識していました。有効的に時間を使うことは常に考えていますね。忙しいと思われるかもしれませんが、規律の取れた生活ができていると、仕事を含めて好循環になる感覚があります。毎日が充実していますし、大変だからこそ楽しいとも思います。これからも努力している自分と出会い続けたいです!」
筋トレは生活にハリを与え、人生を豊かにする。
【SSAアンチドーピング活動】SUMMER STYLE AWARD(サマー・スタイル・アワード)はJBBF(公益社団法人日本ボディビル・フィットネス連盟)とアンチドーピング活動について連携を図って協力団体となり、独自にドーピング検査を実施している日本のボディコンテスト団体である。全ての選手登録者はアンチドーピング講習の受講を必須としており、SSAから指名された場合はドーピング検査を受けなければならない。
取材:池田光咲 撮影:北岡一浩
執筆者:池田光咲
IRONMANを中心にトレーニング・スポーツ系メディアや雑誌で執筆・編集活動を展開中。ベンチプレス世界選手権3位の入賞経験をもつ現役アスリート。
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