サマスタ選手 コンテスト

26歳・栄養士が「まるで砂時計」なボディラインで魅せコンテスト日本大会で活躍 『私は痩せてないといけない』と考える女性たちへ伝えたいこと

肉体造形を競技にすることは健康に悪いのではないか、という批評は多く寄せられる。この疑問に、栄養士とプロの競技者を両立する女性選手からリアルな声が届いた。

【写真】おすずさんの52cmウエストから広がる健康的に伸びた脚線美ボディ(ステージ写真6枚)

「ボディメイクは、自分のことを愛するための手段だと思うようにしてます。『大会の身体は非日常・人間離れした姿』と思うことが大切です」

おすずさん(26)は、大会時のウエスト52cmという『砂時計Vシェイプ』を持ち味とする、ビューティーフィットネスモデル選手(モノキニビキニでシャープなボディラインを競うカテゴリー)だ。『サマースタイルアワード』に2022年から出場。初年度から当団体全国プロ戦の『JAPAN PRO GRAND PRIX』身長別で2位入賞を果たし、現在もプロの頂上戦で活躍し続けている。

「競技は生活を捧げるものではなく生活をさらに豊かにする手段」という姿勢を崩さず、ボディコンテストの一線に立ち続ける両立法を聞いた。

「始めて会ったときの体重は30kg」摂食障害を乗り越え、同じ境遇の女性を救う

おすずさんは自身の経験から、美しさの追求が求められる場所には、摂食障害のグレーゾーンにいる女性も多いと感じているという。

「食事のご相談を女性選手からよくもらいます。食べることに罪悪感がある、など。この競技をしていると結果だけにフォーカスして、どんなときも競技中心の生活になってしまう方もいます。私もかつてはそうでした。そうなると筋トレも嫌になり、食事も楽しくなく、毎日が辛い。好きで始めたことでも嫌いになってしまいます」

こういった状況に陥らないように大切にしているのは、他の人がどうしているかではなく、「私はどうしたい・どうなりたい?」と自分の心と相談することだという。摂食障害の根底には「細い=美しい」という思いがあると指摘する。

美と健康についての考え方の大きな転機となったのは、摂食障害を持ちながら大会を目指したいと志望してきたクライアントとの出会いだった。

「その方は当初、体重30キロ前後で見た目は本当に骨のみのような方でした。大会に向けた食事指導となると基本は『減量』がメインになると思うのですが、私は食事指導のなかで食事に対する恐怖心を払拭し、食べることの楽しさを伝えました。そして、見た目だけがあなたの価値ではなく、中身がとても素敵な女性であることを伝え続けて行きました」

結果、その女性は食事を楽しめるようになり、ビューティーフィットネスモデル選手として活躍した。より前向きで強い女性に変わったという。

日常でできる!おすずさん流・砂時計Vシェイプの作り方

おすずさんのボディメイクは、食事管理だけに偏らないトレーニングやボディメンテナンスが大きな支えとなっている。『砂時計』と呼ばれるVシェイプのためのウエスト作り、肩と背中のトレーニング法を聞いた。

ウエスト作りはマッサージと呼吸と姿勢
「大会直前に意識するだけでは、ウエストは細くなりません。背中や脚と同じで、日常的にお腹周りの筋肉をしっかりほぐすことが一番の近道です。筋膜リリースや手で、お腹の前・横・後ろ全てしっかりほぐします。忙しい時は服の上からでもいいのでマッサージしてあげます」

呼吸にもコツがある。

「しっかりお腹の筋肉を使って、深呼吸とともにお腹周りを動かすことを心がけてます。これはどんなときでもできるので、仕事中や思い出したときに深呼吸しています。

最後に重要なのは「姿勢」だという。

「姿勢が悪いとお腹の筋肉や脂肪が潰れてしまい、インナーマッスルも衰えてします。背中の筋肉とお腹の筋肉が美しい姿勢を作ります。美しいウエストづくりのために姿勢を正す。姿勢を正すためには、お腹と背中のストレッチや正しい身体の使い方が重要です。余談ですが、身体の使い方が上手な方は、ポージングの取得も早いです」

おすずさんは、こういった健康とボディメイクについての発信を、指導だけでなくInstagramなどのSNSの投稿でも増やしている。

「摂食障害に関する事案は尽きません。お話ししたことでは足りないくらい溢れています。もっと世の中の女性に気づいてもらいたいという思いで発信を始めました」

美しさを求める気持ちを、より健康的な方法で。過度な痩せ志向や数字だけに囚われた体型管理が蔓延する日本で、美を追求するボディメイク競技の選手がこうした声を上げていくことは、大きな意義を持ちそうだ。

【SSAアンチドーピング活動】SUMMER STYLE AWARD(サマースタイルアワード)はJBBF(公益社団法人日本ボディビル・フィットネス連盟)とアンチドーピング活動について連携を図って協力団体となり、独自にドーピング検査を実施している日本のボディコンテスト団体である。全ての選手登録者はアンチドーピング講習の受講を必須としており、SSAから指名された場合はドーピング検査を受けなければならない。

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取材・文:にしかわ花 写真提供:おすず

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