サマスタ選手 コンテスト

「上半身はスタイル良いのに、下半身はすごいな(笑)」と言われ筋トレを開始した27歳 ボディコンテスト、生徒会長、転職など「何でもやってみる」精神で挑戦中

「上半身はスタイル良いのに、下半身はすごいな(笑)」

ボディコンテスト団体『サマースタイルアワード』2025シーズンで2部門表彰台に立った井上来実(いのうえ・くるみ/27)さんは、長年の下半身コンプレックスと慢性蕁麻疹という持病を抱えながら競技を続けている。過去には酷い言葉もかけられたが、コンプレックスを克服しようと励む井上さんのモチベーションの源泉には「何でも挑戦しなさい」という母からの教えがあった。

【写真】27歳・井上来実さんの絶賛強化中!の丸いヒップのバックポーズ(ステージ写真9枚)

井上さんは学生時代から周囲に「上半身と下半身のギャップがすごい」「意外と下半身しっかりしてるんだね」と言われ続けてきた。悪意があったわけではないかもしれないが、何気ない一言が積み重なるほど、井上さんは体型を隠せる服ばかりを選ぶようになっていった。

筋トレを始めたのも、そのコンプレックスがきっかけだった。「デニムをきれいに履きたい」「自分を変えることができたら、大きな自信になる」。そう思って始めたトレーニングで身体は確実に変わっていき、競技の舞台にまで立つようになった。

ただ、長年のコンプレックスを解消するのは簡単ではない。

「2025年シーズンの課題として、やはり下半身の絞りが上半身に比べてちょっと苦手というか、絞れていないところが明確に出てきたなと思いました。普段からうまく使えていないところって、やっぱり絞れないじゃないですか」

特に弱点として浮かび上がったのがハムストリングやお尻。トレーニング中も刺激が入っている感覚があまりないのだと言う。

「今まで(お尻やハムストリングのトレーニングは)『上手くできてる』と思って過ごしてきたんですけど、できていないということに気づきました。お尻とハムの境目のラインは、そこを鍛えないと絶対に出てこない。だから今年はそこを強化します」

「不安はある。でも不安だから、頑張れる」

下半身コンプレックスだけではなく、井上さんには慢性蕁麻疹という持病もある。薬と注射でコントロールしながら競技を続けており、ストレスがかかると症状が悪化することもある。それでも井上さんが前を向き続けられるのは、ポジティブマインドがあるからだ。

「私は根がポジティブなわけではなく、むしろネガティブというか、どうしようって不安になるんです。でも不安だったら、それに向けてめちゃくちゃ練習したり頑張ったりすればいい。ネガティブだけどポジティブにも取れる、という感じかもしれない」

このマインドの根っこには、母親の存在があった。「何でもやってみなさい」「失敗してもなんとかなる、失敗も無駄じゃない」と幼い頃から言い続けてくれた母の言葉が、井上さんの行動の軸になっている。学生時代には生徒会長や副会長も務め、「今しかできないことは全部やってみる」というスタンスを一貫して持ち続けてきた。

今年4月には、歯科衛生士を辞めてトレーナーへと転身した。長年通っていたジムのトレーナーから「女性専用ジムをオープンするから来てほしい」と声をかけてもらったことがきっかけだ。

「こういうチャンスってなかなかないと思うんです。歯科衛生士の仕事は大好きでした。でもこのチャンスを逃したら、きっと踏み出せなかった。挑戦したいと思ったことは全部挑戦してみたい性格なので」

「今しかできない」と分かっていながらも、不安を感じて挑戦できなかった経験は多くの人にあるのではないだろうか。「不安だったら、それに向けてめちゃくちゃ練習したり頑張ったりすればいい」という井上さんの進み方は、勇気が出ず立ち止まっている人の希望になる。

【SSAアンチドーピング活動】SUMMER STYLE AWARD(サマースタイルアワード)はJBBF(公益社団法人日本ボディビル・フィットネス連盟)とアンチドーピング活動について連携を図って協力団体となり、独自にドーピング検査を実施している日本のボディコンテスト団体である。全ての選手登録者はアンチドーピング講習の受講を必須としており、SSAから指名された場合はドーピング検査を受けなければならない。

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取材・文:FITNESSLOVE編集部 写真提供:井上来実

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