王座まであと一歩に迫った2023年から、2024年3位へと順位を落とした雪辱を背に、昨シーズン再始動をかけた嶋田慶太。
昨年、なんと地元・九州のゲストポーズで優勝を宣言。そして、あえて日本クラス別選手権大会と連戦を経て、再び日本選手権に挑んだ。
その昨シーズンの嶋田選手の強化ポイントとなった腕トレを大公開。減量末期の抜群のコンディションで、歯を食いしばるほどの高強度トレーニングが繰り広げられる。
※IRONMAN2024年10月号に掲載された「過去最高を叶えるコンディショニング戦略」をWEB用に編集したものです。
強化部位(腕)のトレーニング
①バーベルカール
3セット/MAX47.5㎏/上腕二頭筋
「重量の扱いやすいEZバーを使っています。体幹のぶれに気を付
②インクラインダンベルカール
3セット/MAX片側14㎏/上腕二頭筋
「足を台に上げて骨盤を丸めることで腹圧をかけて行います。ストレッチ感を重視し、手首が固定できダンベルが指の方に滑らずしっかり握れる重さを扱います」(嶋田)
③リボルビングバーケーブルアームカール
3セット/MAX45㎏/上腕二頭筋
「バーベルカールとの違いとして、重力ではない方向からの負荷を与えることで刺激を変えています。ケーブルは反動を使うとたわんで負荷が抜けてしまうので、じわりと挙げるイメージで行います」(嶋田)
④リボルビングバーケーブルプレスダウン
3セット/MAX40㎏/上腕三頭筋
「身体が前面に倒れて覆い被さるような体勢にならないよう、鏡でチェックしながら行います。負荷の抜けを防ぐために肘を前に出さないこと、押し込んだときにバーが掌の中心に保持できるようにを意識しています」(嶋田)
⑤ライイングエクステンション
3セット/MAX40.8㎏/上腕三頭筋
「膝の開きと腰の浮き(反り)を防ぐために、台に足を置いて行います。伸ばし切って、レストを入れつつ押し込むイメージです」(嶋田)
⑥マシンフレンチプレス
3セット/MAX50kg/上腕三頭筋
「すべての種目に共通ですが、ケーブル種目を先に行うことで関節の保護をしています。気をつけることは座面の高さで、高いのは問題ありませんが、低いと腕橈骨筋に効いてしまうため、セッティングが大切です」(嶋田)
嶋田慶太(しまだ・けいた)
1985年7月31日生まれ、福岡県田川市出身。身長167cm、体重75㎏(オン)77㎏(オフ)。ゴールドジムにてパーソナルトレーナーとして活動中。腰の怪我を機に、15レップ10セットのトレーニングを開始。2019・2021~2022年日本クラス別選手権75㎏以下級優勝。2022年日本選手権2位。
取材・文:にしかわ花 撮影:岡部みつる