身体のコンプレックスとして「ピーマン尻」という言葉を耳にすることがある。現在、ボディコンテスト団体「サマースタイルアワード」のレギンスモデル部門、ビキニモデル部門で活躍する中島奈名子(なかじま・ななこ/57)さんも、かつて同じ悩みを抱えていた。
【写真】ピーマン尻から脱却!体脂肪-10%の減量に成功した中島奈名子さん
「はりがなく、ピーマンのようなお尻がイヤでした」と当時を振り返る中島奈名子さん。
そんな中島奈名子さんがボディメイクを始めるきっかけとなったのは、自分より年上の女性がコンテストに挑戦している姿を見たことだった。
「彼女が大会のステージに立つ姿を観て、その華やかさに心を打たれました。私もこんなふうに輝いてみたい、と自然に思ったんです。それが、本格的にボディメイクに取り組む最初の一歩でした」
コンプレックスと真正面から向き合い、大会出場を目指すまでの道のりは、実にストイックなものであった。
「週2回のパーソナルトレーニングを受け、自主トレではブルガリアンスクワット、デッドリフト、ヒップスラストなど、下半身を中心に鍛えていました。自宅でもラバーバンドを膝に巻き、横歩きを往復するエクササイズを行っていました」
トレーニングだけでなく、食事管理にも細かな工夫を凝らしていた。
「減量メニューも、ただ作るだけではなく、見た目にも気を遣いながら盛りつけていました。飽きないようにすることで、減量がつらくならないよう意識していました」
身体の変化を楽しむ工夫も欠かさなかったという。
「毎月1回、自分の体型を写真に収めて記録しています。“次までにこうなりたい!”という目標を立てることで、モチベーションを維持しているんです」
減量を「我慢」ではなく「楽しみ」に変えること、それこそが、体重51kg、体脂肪率28%だった身体を体重44kg、体脂肪率17.6%への減量に成功した秘訣だったのだ。
また、筋トレによって生活習慣にも変化が生まれたという。
「仕事が不規則だったので、自主トレは朝早く起きて行うようになり、自然と早寝早起きの生活に。短期間で結果を出そうとはせず、半年を目標に無理なく進めました。トレーニングや食事を通して、リラックスする時間や、自分を大切にする気持ちが育ったと思います」
そして、今後の目標についても語ってくれた。
「前回初挑戦したビキニモデル部門では結果を出せませんでしたが、次こそは入賞したいです!」
“ピーマン尻”に悩んでいた中島奈名子さんは、今では鍛え抜かれた美ボディでステージへ立つまでに変身。年齢も悩みも超えて、自分の力で理想の身体を手に入れて活躍する姿を、これからも応援したい。
【SSAアンチドーピング活動】SUMMER STYLE AWARD(サマースタイルアワード)はJBBF(公益社団法人日本ボディビル・フィットネス連盟)とアンチドーピング活動について連携を図って協力団体となり、独自にドーピング検査を実施している日本のボディコンテスト団体である。全ての選手登録者はアンチドーピング講習の受講を必須としており、SSAから指名された場合はドーピング検査を受けなければならない。
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取材:佐藤佑樹 写真提供:中島奈名子