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寸胴・幼児体型、過食と拒食からの脱却 37歳、人生好転のきっかけはジムに毎日行く習慣を付けたこと【筋トレビフォーアフター】

「寸胴体型。幼児体型なのがずっと気になっていました。さらに、過食と拒食を繰り返し、体重もメンタルも安定していなかったんです」そう語るのは、現在ボディコンテスト団体「サマースタイルアワード」のドレス部門・ビューティーフィットネス部門で活躍中の八木美幸(やぎ・みゆき/37)さん。

【写真】寸胴体型を解消!自分と向き合った八木美幸さんのボディ

今でこそ美しいスタイルと笑顔が印象的な八木さんだが、かつては深いコンプレックスと摂食障害に苦しんでいたという。どのようにして、その暗いトンネルを抜け出し、自信を手に入れたのか。

「習慣を変えることから始めました。とにかく寸胴体型を変えたかったんです。だから、まずはジムに毎日行く習慣をつけることから始めました。もし筋トレの時間がなかったとしても、ストレッチだけでも必ずやるようにしました。小さなことからコツコツ続けることが大切だと思ったんです」

八木さんは、筋トレに加えて日々のケアにも意識を向けていたという。

「トレーニングでは特に背中を意識しました。ラットプルダウンで広背筋を鍛えて、寸胴だった体型を逆三角形に近づけていきました。同時に、肋骨締めのストレッチも取り入れました。身体が冷えると代謝も落ちるので、下着も冷えにくい素材に変えました」

より効果的だったのはマスターストレッチだったという。

「腰痛に悩んでいた時に出会ったのが、麻田ゆんさんのマスターストレッチのレッスンでした。くびれを作りたいと思っていた私には、ぴったりの内容だったんです。マスターストレッチとは、イタリアのバレエダンサーがヨガ・バレエ・太極拳などを融合させて開発した体幹バランストレーニング法で、アーチ状の専用シューズを使って、足裏から全身を均等に使っていくことで、姿勢や柔軟性、筋肉バランスが整うんです」と教えてくれた。

食生活も変えたことで良い影響があったという。

「食生活も自然と変わりました。ジャンクなものよりヘルシーな食材を好むようになったんです。そうした選択が、体型だけでなくメンタル面にも良い影響を与えてくれている気がします」

かつては食べることに対して強い罪悪感があった八木さん。だが今は、「たまに食べ過ぎても大丈夫。また気をつければいい」と、気負わず、前向きに向き合えるようになったという。

その結果、体重は47kgのまま、体脂肪率は20%から18%へ。筋肉量をキープしながら、理想的なボディラインを手に入れた。
※体脂肪率は市販の体組成計によるものです。

「今の目標は、SSA決勝大会でドレス部門1位を獲ること。いつかはNABBAにも挑戦してみたいんです。ポージングが好きだから、舞台の上で自分を表現する時間が何より楽しいんです」

その一方で、八木美幸さんは自分の過去を決して隠さないで発信し続けたいと語ってくれた。

「私は摂食障害に苦しんだ経験があります。今でも一日中、食べ物のことを考えてしまう日もある。でも、そんな自分も含めて発信していきたいと思っているんです。同じように悩んでいる誰かの心に、何か届けばと思って」

ボディメイクに取り組んでから、変わったのは体型だけではなかった八木さん。

「今は、気持ちがプラスになる環境に自分を置くようにしています。落ち込む日も、自分を責めずに寄り添う。それだけで、気持ちは少しずつ整っていくと思うんです」

身体のラインだけでなく、心の輪郭まで柔らかく、しなやかに整えていった八木さん。これからも、等身大の自分を発信しながら、多くの人の希望となっていくだろう。

八木美幸さん

【SSAアンチドーピング活動】SUMMER STYLE AWARD(サマースタイルアワード)はJBBF(公益社団法人日本ボディビル・フィットネス連盟)とアンチドーピング活動について連携を図って協力団体となり、独自にドーピング検査を実施している日本のボディコンテスト団体である。全ての選手登録者はアンチドーピング講習の受講を必須としており、SSAから指名された場合はドーピング検査を受けなければならない。

執筆者:佐藤佑樹
主にFITNESS LOVEで執筆中。自身も大会へ出場するなどボディメイクに励んでいる。料理も好きで、いかに鶏胸肉を美味しく食べるかを研究中。

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取材:佐藤佑樹 写真提供:八木美幸

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