筋トレビフォーアフター フィットネス

体重140kg「デブえもん」と呼ばれた彼女なし男性 本気のボディメイクで体重62kg減! 無事モテる【筋トレビフォーアフター】

「恋人が全くできませんでした。ふと、マッチングアプリ用に自撮りをした自分の姿を見て、こんなやつに『いいね』なんか送らないだろうと我に返り、ダイエットを始めました」

【写真】クギミヤさんのボディビル75kg超級2位ボディ

クギミヤさん(36)の当時の体重は140kgに達していた。183cmの長身とはいえ、明らかな過体重。そんな自分を「デブえもん」「ぶーちゃん」などと笑いをとり男性の友達には恵まれつつも、女性とは付き合うどころか友達すらゼロの自分に、ふとこのままでいいのかという思いがよぎった。

「一日中スマホを触って、家から出ない生活でした。ずっとゴロゴロして夜更かしをして、お腹も空いてないのにご飯を食べだしてまた寝る。全く動かないのに、4合の白米に唐揚げやカレーなどを食べ続けていた結果、自分でも驚くほど太りました」

ダイエットを決意したクギミヤさんは、まず食生活を見直しを行った。自由奔放な食事から、茹でた鶏胸肉やトマト、アボカド、キノコなどに塩・胡椒をかけたものに制限。4回の分食で食べた量と体重を毎日記録した。

「食事で特に気を遣ったのは、腸内環境の改善です。鶏胸肉ばかり食べていると便秘になるので、キノコ類やワカメなどの水溶性食物繊維と、アボカドや鯖缶(水煮)などの良い脂質を満遍なく食しました。この考えは今も大切にしていて、食事がインプット・排泄物がアウトプットとして、どちらも重要な身体のシグナルとして捉えています」

また、16時間ダイエットも実施。ルールの簡易さで取り入れやすかったという。現在は行っていないものの、当時は一定の効果を上げたそうだ。また、運動面では「とにかく日常でも動きまくった」という。

「筋トレは自宅では続かないため、ジムに入会してパーソナルトレーニングも受けました。これは今でも継続しています。また、当時コロナ禍で元々の仕事がなくなり、ホテルの清掃・ベッドメイキングと、出前館の配達員のダブルワークをしていました。どちらもとにかく体力がいる仕事で、アップルウォッチで消費目標設定を1日860kcalにして、それを達成するまで動いてました」

決意から5年間が過ぎた。そこには「デブえもん」はいなかった。体重はなんと62kg減の78kg。身体中を覆っていた厚い脂肪は消え、日々蓄えてきた逞しい筋肉が姿を見せていた。昨年、クギミヤさんはさらなる肉体の進化を求めて大会にも出場。『マッスルゲート』にてボディビル 75kg超級で2位を獲得した。クギミヤさんは自分の体重以上に、周りからの見る目が大きく変わったと語る。

クギミヤさん

「以前は、どこか軽んじた態度で接してきていた人達の対応も普通になりました。母親から『人は見た目じゃない』と教わって生きてきましたが、その言葉に甘えて140kgまで太ってしまったのかもしれません。しかし痩せてみて、人ってこんなに優しいんだなと思う機会が増えました。女性からのアプローチも増えました。今は『人は見た目が9割』が私の座右の銘です」

自虐めいたジョークを放つクギミヤさんがモテだしたのは、元々の快活な性格が肉体の進化によってさらに光ったからであろう。念願の女性人気も獲得したクギミヤさんの次なる目標は。

「今後はもっとボディビルの大会に出場して、優勝を目指します。この挑戦に終わりはないです」

次ページ:クギミヤさんのボディビル75kg超級2位ボディ

取材:にしかわ花 写真提供:クギミヤ

執筆者:にしかわ花
『IRONMAN』『FITNESS LOVE』『月刊ボディビルディング』寄稿。広告・コピーライティング・SNS運用。ジュラシックアカデミーでボディメイクに奮闘している。

-筋トレビフォーアフター, フィットネス
-

次のページへ >


おすすめトピック



佐藤奈々子選手
佐藤奈々子選手