ボディビルに出会い「こんなに熱くなれるものに出会えて、幸せだなぁ」と話す森山準平(もりやま・じゅんぺい/26)さんは、細い腕と寸胴な背中にコンプレックスを抱えていた。野球少年だった森山さんが筋トレにドハマりし、ボディコンテストに出場するようになった経緯や、逆三角形の身体を作る秘訣とは?
【写真】アウトラインが激変!森山準平さんの肉体改造ビフォーアフター
自分の気持ちに素直になったことで、より強くなる
森山さんが筋トレを始める軸にあったのは、野球の存在。
「小学時代から学生時代はずっと野球に明け暮れていました。社会人になってから軟式野球になりましたが、今でもたまにやっています。野球選手として強くなりたくて、小学時代から腹筋を行っていました。ウエイトトレーニングは高校からです。大学時代、先輩の卒論の実験台としてBIG3をやらされました。それによって球速が一気に伸びたことに驚き、さらにトレーニングにハマっていったのです」
森山さんがボディコンテストに参加した理由は、「自分もカッコ良くなりたい!」という憧れから。
「SNSで大会に出場している人と自分の身体を見比べて驚きました。そこから身体を強くするだけでなく、ボディメイクにも目を向けて鍛えるようにしたのです。コロナ禍の時期は、部屋に筋トレ器具を揃えて宅トレしていました。いくつかの大会に出場し、今はJBBFのボディビルへ挑戦しています」
ボディビルは「勝負事としても楽しい」と森山さんは笑顔。
「初めは『勝ち負けにこだわらず、自分のベストを尽くせるように』と思いながら出場していました。でもそのうち『あの人に勝ちたい!優勝したい!』という気持ちに嘘がつけなくなったのです。勝ちにこだわって全力でトレーニングに取り組む方が、色々と出し切れて、自分には合っている気がします」
森山さんは、筋トレや食事について「良いと言われている様々な方法を試した」そうだ。
「トレーニングは週に4~5回、平均2~3時間行っています。部位の分割方法は3分割、変則4分割、4分割を試しましたが、今は5分割①胸 ②背中 ③肩 ④腕 ⑤脚に落ちついています。コンプレックスだった背中は、チンニング、ベントロウ、プーリーロウで鍛えました。減量期に炊飯器で作るドロドロの沼やケトジェニックも試しましたが、今は雑穀米、鶏胸、豚肉、牛肉、鯖缶、卵を食べています。脂質量は去年の2倍近くになりましたが、自分に合っているようで非常に調子が良いです。
森山さんの理想は、誰かに感動や活力を与えられるようなボディビルダーであること。
「筋トレにハマったことで仕事も頑張れて、休日も活発に活動できるようになりました。自分がボディビルを頑張っていることで、その姿を見た誰かが『自分も何か頑張ろう』と思ってくれるような、そんな存在感のある漢になりたいです」
同じ志を持ったボディビル仲間から「(ステージで)お前とは並びたくない!」と言われたことが、とても嬉しかったという森山さん。
自分の勝ちたいという気持ちを素直に受け止め、「早くデカくなって、仲間たちに追いつき追い越したい気持ちでいっぱい」と話す森山さんは、自分に合った鍛錬方法を今も模索し続けている。
森山さんの凄さは、尊敬する方々のアドバイスを素直に実行し、自分に合うかのデータを収集し分析する行動力にあるだろう。メキメキと実力を伸ばし続ける、森山さんの今後が楽しみだ。
次ページ:アウトラインが激変!森山準平さんの肉体改造ビフォーアフター
取材:山口夏織 写真提供:森山準平
フィットネスからグルメ&レジャー、経済紙まで様々なジャンルで執筆&撮影を行う、歌う筋肉クリエイター。自身もボディコンテストへの参加経験があり、日々鍛えている。どちらかといえば猫派、某チョコはきのこ派。