筋トレビフォーアフター

ボディビルダー・小沼敏雄からの激励でボディビル出場 「5時間ジムにいる日もあります」【筋トレビフォーアフター】

パーソナルトレーナーとして働く鈴木蓮(すずき・れん/28)さんは、筋トレで人生が変わった1人だ。

「才能が負けているなら、努力の量で勝つ!」と話す鈴木さんは、絶対に「才能」を言い訳にしないのが信念だという。トレーニングでその精神を培ったという鈴木さんに、トレーニングルーティンや、ボディビル出場に至った経緯などお話を伺った。

【写真】バキバキのボディビル体型を手に入れた鈴木蓮さん

トップ選手に憧れ、自分の身体と精神を鍛える

鈴木さんの筋トレのきっかけは「強くかっこいい漢になりたかった」から。

「周りと比べて、華奢で細身な体型がコンプレックスでした。身体を強くしようと、高校からラグビーを始め、同時に筋トレも始めています。しかし社会人になり、多忙から運動が遠のいてしまっていました。上京を決めた時期は、ちょうど夏が近く『やっぱり、筋肉があった方がかっこいいんじゃないかな?』と思いつき、筋トレを再開しようと思ったのです」

鈴木さんは日本ボディビル界のレジェンド・小沼敏雄さんに「来年から出ろ!」と激励され、ボディビルへ出場した。

「ボディビルの力強さやカッコよさに惹かれていました。いつかボディビルの舞台に立ちたいと思いながらも、2023年にフィジークからコンテストデビュー。2023年末、小沼さんのパーソナルトレーニングを受けた際に、ボディビル選手になることを決めました。2時間のパーソナルトレーニングでは4回吐き、最終的に腹筋も攣ってトレーニングの概念が変わりました。そこから毎週のようにゴールドジム主催のポージングレッスンに参加し、2024年にボディビルデビューしました。本気でトレーニングを始めてからは精神面が鍛えられ、困難にも立ち向かえるようになっています」

ポージングのレッスンをする日は「5時間くらいジムに居る」と鈴木さん。

「トレーニングは週5〜6回、2〜3時間くらい行っています。部位分けは、脚、肩、二頭+余裕があればどこか、オフor(体力的に問題ない且つ時間が取れる場合)筋肉痛がない部位、胸背中、三頭+余裕があればどこか、オフ。腕と肩が弱点なので、二頭・三頭で分割して鍛えています。こだわりは、基本種目の重量を、反動を使ってでも伸ばすこと。そして、大好きなコンパウンド種目を徹底してやり込むことです。高重量の潰れるか?壊れるか?の緊張感もあり、重量を扱えるようになったときの達成感は、最高ですね!」

もともと細身だった鈴木さんは「デカくなりたくて、プロテインを1日10回飲んでいたこともあった」と話す。

「昔のオフ期は、コンビニ弁当を3~4個にカップ麺といった食事もしていました。最近のオフ期は、白米2~3合・豚・牛・鶏肉がメインです。減量期に入ると、米2合・牛か豚肉を400g・野菜・納豆・プロテイン3回をベースに、その日の感覚で食べる量を調整しています。大会1ヵ月前くらいになると、鶏胸肉・卵・ロウカット玄米がスタメンです。ストレスを溜めないように、週1で好きなモノを食べる日もあります」

鈴木蓮さん

鈴木さんの憧れのボディビル選手は、もちろん小沼さんだ。

「周りから『小沼さんに追い込まれているということは、見込みがある』と言われる」と照れ笑いする鈴木さんは、小沼さんに「やる気と根性だけはあるな!」と激励されたことが忘れられないという。

小沼さんに結果で恩返しするため「夢は日本ボディビル選手権ファイナリスト!」と話す鈴木さんの今後が楽しみだ!

【マッスルゲートアンチドーピング活動】
マッスルゲートはJBBF(公益社団法人日本ボディビル・フィットネス連盟)とアンチドーピング活動について連携を図って協力団体となり、独自にドーピング検査を実施している日本のボディコンテスト大会である。

次ページ:バキバキのボディビル体型を手に入れた鈴木蓮さん

取材:山口夏織 写真提供:鈴木蓮

執筆者:山口夏織
フィットネスからグルメ&レジャー、経済紙まで様々なジャンルで執筆&撮影を行う、歌う筋肉クリエイター。自身もボディコンテストへの参加経験があり、日々鍛えている。どちらかといえば猫派、某チョコはきのこ派。

-筋トレビフォーアフター
-,

次のページへ >





おすすめトピック



佐藤奈々子選手
佐藤奈々子選手