「奥さんと出会えたのは、筋トレのおかげ」と話すのは、体重80kgから65kgまで減量した大倉和也(おおくらかずや/30)さんだ。
大倉さんは運動嫌いなプログラマー。今でも、筋トレ以外の運動は苦手なのだそう。ぽっちゃり体型の大倉さんが筋トレにハマり、クラシックフィジークに出場するまでになった経緯をお伺いした。
夢は85歳以上になっても、元気な姿でボディコンテストの舞台に立つこと!
大倉さんが筋トレを始めたきっかけは「モテたかったから」!
「身長181cmで体重は80kg。お腹が出ていて、自分の足元を見ることができませんでした。恥ずかしいだけでなく、生活習慣病なども心配になり、筋トレを始めたのです。初めは市営ジムに行き、目に入ったマシンを一通り行っていました」
大倉さんがボディコンテストへ参加した理由は「木澤大祐さんの記事を読んで」。
「もっと筋肥大したいと思っていたときに、尊敬するボディビルダーの木澤さんがボディコンテストへ参加することを推奨していました。筋トレを始めて筋肉が年々大きくなってきたことも感じていたので、腕試しのつもりで参加することにしたのです。減量の過程では、自分自身と向き合うことができて。トレーニング以外の面でも有意義だと感じました」
大倉さんの休日は、朝4時のトレーニングから始まる。
「トレーニングは週5回。平日は1時間半で、週末は3時間行っています。部位の分割ルーティンは、胸・肩・脚・背中・腕の5分割。週末には、奥さんが作成した『減量後に一緒に食べたいものリスト』を美味しく食べるため、トレーニングのボリュームが多くなっています」
昔は揚げ物系の茶色いおかずが好きだったという大倉さんは、今は食べるものを9割以上固定しているそうだ。
「タンパク質は体重1㎏あたり×2gの量をキープしています。家族や仲間たちと食事をするときは、タンパク質量だけでも目標値を超えたらOK。減量期は1日6食、こまめに取ることで順調に減量ができています。固定の食材は、プロテイン・バナナ・白米・卵・えごま油・野菜たくさん・鯖缶・鶏胸肉・煮干しです。煮干しは、塩分控えめなものをおやつ代わりに食べています」
大倉さんは筋トレを始めたことで、「自分に自信が持てた」と笑顔。
「おかげさまで新しいことや知らないことに対して、躊躇しにくくなったと思います。競技に参加したことで、『昨日の自分に、少しでも勝てたらOK!成長している!』と思えるようになった点も、大きな変化です。筋トレを頑張ったことで『実直なところと努力家なところが好き』と褒めてくれる女性と出会い、結婚しました。モテたいと思って始めた筋トレでしたが、応援してくれる奥さんのためにもやめられなくなっちゃいましたね」
大倉さんが痩せた姿を見た知人たちから「感動した!」と言われたときに、「自分自身が好きでやっていることで、人の感情を揺さぶられるのなら、こんなに素晴らしいことはないと思った」と話す、大倉さん。
大倉さんはこれからも競技を続け、85歳以上のマスターズクラスになっても、元気な姿で出場するのが目標なのだそうだ。筋トレを続けたことで、体型だけでなく人生も好転した大倉さんの姿は、多くの男性の希望となるだろう。
【マッスルゲートアンチドーピング活動】
マッスルゲートはJBBF(公益社団法人日本ボディビル・フィットネス連盟)とアンチドーピング活動について連携を図って協力団体となり、独自にドーピング検査を実施している日本のボディコンテスト大会である。
取材:山口夏織 写真提供:大倉和也
フィットネスからグルメ&レジャー、経済紙まで様々なジャンルで執筆&撮影を行う、歌う筋肉クリエイター。自身もボディコンテストへの参加経験があり、日々鍛えている。どちらかといえば猫派、某チョコはきのこ派。