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「ゴボウ」と呼ばれていた身長172cm・24歳ジム経営者がヒップと背中に厚みをつけたメリハリボディへ 【筋トレビフォーアフター】

「昔は、細いことがきれいだと思っていました」

そう振り返るのは、向畑唯(むこはた・ゆい/24)さん。女性専用パーソナルジム『Sea Me Room』を経営し、フィットネスインストラクターとしても活動している。172cmの高身長を生かした引き締まった身体が印象的だが、18歳のころは筋肉も脂肪もほとんどなく、周囲から「ゴボウ」と呼ばれるほど細く見られていたという。

【写真】丸みのあるお尻と長身を生かした向畑唯さんのメリハリボディ(バックショットとビフォーを含む7枚)

向畑唯さん向畑さん自身はその体型に満足していたわけではなかった。SNSや周囲の価値観に影響され、「細い=正義」と考えていた一方で、ただ痩せているだけでは自分が思う“きれい”には近づけないという違和感も抱えていた。そこで向畑さんが選んだのが、体重を減らすことではなく、しっかり食事を取りながらトレーニングでメリハリを作るボディメイクだった。

「細い=正義の考えをなくしました。しっかり食事を取って、トレーニングでメリハリをつくる。とにかくこれにこだわりました。努力によって自分の身体が変わっていく感覚が新鮮で、その過程がすごく楽しかったです」

10代のころからジムに通い始め、少しずつ身体と向き合う時間を重ねてきた向畑さん。2019年から2025年で体重は7kg増えたと語るが、目指したの数字ではなく、長身のシルエットを生かしながら、女性らしい立体感をどう作るかに焦点を当ててきた。

細い身体を変えたのは、お尻と背中のトレーニング

特に力を入れたのは、お尻と背中のトレーニングだった。

「私は“特定の部位を減らす”というよりも、“狙った場所に筋肉をつけてメリハリを作る”ことにフォーカスしました。特に力を入れたのは、お尻と背中のトレーニングです。特に強みであるヒップは丸みを意識してバランスを崩さないようにしています。そのためにあえて鍛えすぎないようにしていています。お尻は四角くなりやすいから、筋肉と脂肪のバランスを大事にしています。肌の質感も含めて、女性らしさは丸みと余白にあると思うので。こうした工夫で身体のラインを整えることでウエストとの差が生まれ、女性らしい砂時計ボディを作ることができました」

高身長の女性は、全体のバランスが直線的に見えやすいこともある。そこでヒップや背中に厚みと丸みを出すことで、ただ細いだけではない立体感のある身体を実現していった。

この変化は、見た目だけにとどまらなかった。女性専用パーソナルジムを経営している向畑さんにとって、自分自身の経験がそのまま仕事の説得力にもつながっている。

「憧れと言ってもらえることが増えて、自分自身の変化を通して、ボディメイクに悩む女性の力になれることが、仕事でも日常でも大きなやりがいになっています」

身体づくりは、追い込むことだけで成り立つわけではない。忙しい日々の中でも、自分の状態を見つめる時間を持てるかどうかが継続の鍵になる。

「自分を高め続けている女性は、ただ痩せている人よりもずっとかっこいいと感じます。何より、身体にとって良いことをしているという実感が、自信へとつながっていきました」

その言葉どおり、向畑さんが追い求めているのは、他人の基準ではなく「自分が一番きれいに見える身体」だ。

女性専用ジムを経営する立場として、常に憧れられる存在であり続けたい。その思いが、今も身体を磨き続ける理由になっている。

「コンプレックスは強みに変えられる。努力すれば必ず変わる。この経験を生かして、その人が一番きれいに見える身体を作るお手伝いをしていきたいです」

細さだけを追い求めるのではなく、健康的に、自分が好きになれる身体をつくる。向畑さんのビフォーアフターは、数字以上に価値観の変化が生んだものだ。長身を生かしたメリハリのある身体は、ただ見た目が変わっただけではない。自分を肯定できる感覚と、誰かの背中を押せる仕事につながる力まで育てていた。

【SSAアンチドーピング活動】SUMMER STYLE AWARD(サマースタイルアワード)はJBBF(公益社団法人日本ボディビル・フィットネス連盟)とアンチドーピング活動について連携を図って協力団体となり、独自にドーピング検査を実施している日本のボディコンテスト団体である。全ての選手登録者はアンチドーピング講習の受講を必須としており、SSAから指名された場合はドーピング検査を受けなければならない。

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取材・文:柳瀬康宏 写真提供:向畑唯

執筆者:柳瀬康宏
『月刊ボディビルディング』『IRONMAN』FITNESS LOVE』などを中心に取材・執筆。保有資格は、NSCA-CPT,NSCA-CSCS,NASM-CES,BESJピラティスマット、リフォーマー。メディカルフィットネスジムでトレーナーとして活動もしており、2019年よりJBBF、マッスルゲート、サマースタイルアワードなどのボディコンテストに毎年挑戦している。

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