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"バチェラー"で話題! 村岡優子の「砂時計ボディ」の土台づくりは姿勢とストレッチ サマスタ女王のフィットネス・ヒストリー【後編】 【筋トレが私を変えた!】

フィットネス界で輝き、PrimeVideoで配信された恋愛リアリティ番組『バチェラー・ジャパン』シーズン6では“美ボディトレーナー”としても注目を集めた”ゆん”さんこと村岡優子さんが、女性のためのトレーニング&スポーツ専門誌『Woman'sSHAPE』の最新号 vol.30で表紙に登場しました。

バレエでの挫折を乗り越え、自らの経験を通じて「諦めないこと」「自分を信じること」の大切さを体現する彼女のフィットネス・ヒストリーに迫ります。

後編はメリハリのある砂時計ボディをつくりあげた秘訣についてお聞きしました。

[初出:Woman'sSHAPE vol.30]

前編はこちら>>>

【大会写真】村岡優子さんの砂時計ボディ

砂時計ボディの土台づくりは姿勢とストレッチ

━━メリハリのある砂時計ボディが印象的ですが、いつ頃からくびれができ始めたのでしょうか。

ゆん 大会出場2年目の2019年からだと思います。ビューティーフィットネスモデル部門で2位に終わり、(プロデューサーの)金子賢さんからも「上半身が華奢過ぎる、厚みもない」というフィードバックをいただいたんです。「こんなに頑張っているのに?」と悔しくて、完全にスイッチが入りました(笑)。Vシェイプを目指して上半身、特に背中の広がりを出すために下背を徹底的に鍛え、もともと華奢な肩幅にも集中的に刺激を入れました。

━━Vシェイプを作る上で効果的だったトレーニングはありますか。

ゆん 背中に関しては多くの方が大円筋を鍛えがちですが、そこだけが突出すると見栄えが良くありません。ですので、前鋸筋を締めるのもポイントです。前鋸筋は肋骨とつながっているので、前鋸筋が弱いと、肩甲骨の安定性が落ち、広背筋や大円筋の動きがうまく使えなくなってしまいます。脇を締め、前鋸筋を意識しながら下背に集中すると、広がりつつ引き締まった美しい背中になると思います。

━━前鋸筋を締めるのに、お勧めの種目をぜひ教えてください。

ゆん 分かりやすいのは、ラットプルダウンのワイドグリップですが、私はワンハンドでやっています。片手で引くほうが両手よりピンポイントで意識しやすいので、今も必ず入れている種目ですね。

━━あとでぜひ実演をお願いします。以前に「ふだんから姿勢を意識している」とおっしゃっていましたね。

ゆん 姿勢の意識は今も変わらず大切にしています。姿勢が悪いとトレーニングで胸を張るのが難しくなるし、巻き肩だと背中のトレーニングをしても狙った筋肉に刺激が入りにくいですし。他にも、常に反り腰の人はラットプルダウンをしても腹圧が抜けやすかったりします。コンテストでのポージングは反り腰の、いわゆるエラー姿勢でもあり、実はニュートラルな姿勢に戻すのが難しいんです。だからこそ、まっすぐな軸に戻すためにストレッチもすごく大事にしています。

━━ストレッチはどのようなタイミングで行うのが効果的ですか。

ゆん トレーニング経験のない方には夜、身体が温まった状態で行うのがお勧めですね。トレーニーの方たちには、トレーニング後すぐにストレッチをしてほしいなっていつも思います。運動後に伸ばさないということは、ふだんからストレッチを習慣にしていない可能性もありますよね。「凝り太り」という言葉もあるように、前腿なども使いすぎで張っていると太く見えがちです。目指す身体にもよりますが、私が求めているのはマッチョではないので、やっぱりストレッチは欠かせないですね。

自分を諦めないこと
自分を褒めてあげること

━━サマスタプロ戦で総合優勝などフィットネス界で活躍されていますが、番組出演をきっかけに認知度が広がり、多くの方がゆんさんの魅力に触れたのではないでしょうか。

ゆん だとしたら嬉しいですね。鳥肌が立つくらい。それに、私を知ってくださったことをきっかけに「運動を始めてみようかな」と思ってくれる方が増えたら、もっと嬉しいです。大会ではもちろん、しっかりコントロールして美しく華やかに魅せたいけれど、日常では「ちょっとスタイルのいい女の子」でいたいんです。洋服も何となく着こなしていて、脱いだらさらにカッコいいというくらいの自分が好きなので。

━━女性の多くが憧れるのも、まさにその「ちょっとスタイルのいい女の子」かもしれません。

ゆん ですよね。ただ「痩せたい」ではなく、健康的にダイエットする意識を持った女性が増えてほしいというのが私の願いでもあって。これまでは「選手」と「一般の人」という線引きがあり、「私はゆんちゃんと違って一般人だから」という声を聞くこともありました。でも、私はもっと一般の方に向けた発信をしたいと思っていたんです。今回の番組参加をきっかけに、その思いが少しずつ届いている気もしていて。「運動を始めたい」という方からのDMも届いているので、今後はそうした活動にも力を入れていきたいですね。

━━インスタなどSNSの登録者数も増えているそうですね。

ゆん それも番組のおかげですね。ここからは自分で頑張らないと(笑)。私、女性にとっての〝きっかけの存在〞になりたいんですよね。強そうに見られるけど、決してそうではないし、自信がなくてもここまで変われるんだよってみんなの背中を押したい。実際に私も太っていた時期がありましたが、身体を動かし始めたら、少しずつ心と身体が変わっていって、内面や考え方を含めて人生が本当に豊かになったんです。

━━バレエに挫折したままで終わらず、新たな道で輝いている。素敵な生き方だと思います。

ゆん 一番伝えたいことがそれなんです。たとえ一つ諦めたことがあったとしても、また新しく目標を立てて頑張れば、それは必ず報われる。諦めた経験も含めて、そのときの努力は全て今の自分につながっているから、どうか諦めないでほしいなって。頑張ったことが無駄になるなんてことは、絶対にないんです。

━━ゆんさんの歩んだ道のりが、そのメッセージを体現していますね。

ゆん 全然まだまだですが、でも今、少しでも頑張っている人がいたら、自分を疑わずに、むしろもっと褒めてあげてほしいなって。これはトレーニングを始めて強く実感したことです。バレエというストイックな世界では、なかなか自分を認められませんでした。トレーニングの世界も完璧主義な方が多いと思いますが、私自身も諦めた経験があるのでその気持ちが分かります。だからこそ、「完璧にできなくたって大丈夫。できた自分を、目一杯褒めてあげてくださいね」って言いたいんです。

砂時計ボディの要!
美しいVシェイプをつくる
シングルアーム・プルダウン

美しく引き締まった背中をつくる、ゆんさんお勧めの種目をご紹介。ダンベルなど下から引き上げる種目で刺激が入りづらい人は試してみて!

【Point】 ケーブルを持つ手と逆の手で、狙っている前鋸筋を軽く押さえながら行うと、より意識しやすくなる。また、ケーブルの負荷に対して身体がブレにくくなり、しっかりテンションがかけられる。

むらおか・ゆうこ
1993年12月1日、大阪府出身。168㎝。3歳から15年間クラシックバレエに打ち込んだ後、モデルやタレントとして活動しながらトレーニングを開始。サマースタイルアワードでは2018年にROOKIE CHALLENGECUPビューティーフィットネスモデル部門で総合優勝、2021年に決勝大会ビキニモデル部門総合優勝。WBFFKoreaでは2023年ディーバビキニ部門、コマーシャル部門で2冠を達成。2025年サマースタイルアワードJAPAN PRO GRAND PRIX・ビューティフィットネスモデル部門オーバーオール優勝。女性専用パーソナルジム「cheeks」代表として、女性らしいボディメイクの指導に携わる。

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YunChu-bu・ゆんちゅーぶ
フィットネス・ストレッチ・トレーニングを中心に、“美と健康”を発信しています

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取材・文:藤村幸代  撮影:AP,inc.、夏目英明(大会写真)、村岡優子(写真提供)ヘアメイク:平塚美由紀  Web構成:中村聡美

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