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日本初開催「HYROX yokohama」 3,820人が挑んだ“1kmラン×8種目”の限界レース

世界18か国・60都市以上で開催されている人気フィットネスレース「HYROX(ハイロックス)」が、8月9日、パシフィコ横浜で日本初開催された。全国から3,820人がエントリーし、会場には国内外から集まった選手や観客で熱気があふれた。

【写真】各エリアを振り返る

HYROXとは?

「HYROX」は、1kmランと8つのファンクショナルムーブメントステーションを交互に行うサーキット形式のレース。スキーエルゴ、スレッドプッシュ、スレッドプル、バーピーブロードジャンプ、ローイング、ファーマーズキャリー、サンドバッグランジ、ウォールボールをランと交互に行うというトレーニングを競技化した内容が特徴だ。初心者からアスリートまで同じ条件で挑戦でき、ロンドンやオーストラリアでは1イベントで4万人以上が参加することもある。

室内開催のため天候に左右されず、同じレイアウト・種目構成で競えるのも魅力の一つだ。

当日は午前から各カテゴリーのレースが順次スタート。特別ゲストとしてパリ五輪ボクシング日本代表の岡澤セオン選手も参戦し、観客席からは大きな声援が送られた。タイムは1時間30分と苦戦しながらも「楽しかった」と完走して笑顔を見せた。

参加者の顔ぶれは幅広く、初挑戦のフィットネス愛好者から、スパルタンレースやトライアスロン経験者までさまざま。オープンクラスの日本人選手は50歳以上の活躍が目立った。

滝川さん

メンズオープン60-64歳で優勝した滝川次郎さん(61歳)は、スパルタンレースやトライアスロン経験を活かし、1時間22分でゴール。「スパルタンよりも筋持久力が試される。海外選手との交流の場としても魅力」と語った。

小西さん

メンズオープン65-69歳優勝の小西慶太郎さん(65歳)は、スパルタンレースに30回近く出場してきたベテラン。「身長の低さが不利になるウォールボールが一番きつかった」と振り返りつつ、「ヨーロッパから始まり、近年はアジアでも盛り上がっており、日本でもさらに広がるはず」と期待を寄せる。

伊藤さん

ウィメンズオープン65-69歳優勝の伊藤美子さん(66歳)は、「できないと思わず挑戦することで少しずつ上達する。それが楽しい。もっとたくさんの人に参加してほしい」と笑顔。本番で苦手だったウォールボールを成功させ、喜びをかみしめた。

HYROXはすでに来年の大阪開催が決定しており、日本国内での普及に弾みがつくとみられる。今回の横浜大会は、年齢や競技経験を問わず誰もが同じ舞台で挑戦できる“フィットネスの祭典”として、多くの参加者に新たなモチベーションを与えた。

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取材:FITNESS LOVE編集部

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