コロナ禍により、フィットネス界も大きく変化しました。特にヨガインストラクターにとっては、「オンラインヨガ」「オンラインレッスン」など、これまでとレッスンのやり方も大きく変えたという方も多いのではないでしょうか。今回は、ヨガインストラクターが、コロナ禍でどのようにヨガと向き合っているか、今だからこそ改めてヨガに対して感じたことをご紹介します。ヨガを学びに、ヨガの聖地・インドのリシケシに行き、ロックダウンになって帰れなくなってしまった、ヨガインストラクターLULYさんにインタビューしました。
ヨガインストラクター LULYさん
リシケシでのロックダウン中は理解を深めるには最高の環境でした
リシケシでヨガの学びを終えてすぐにインド全土都市封鎖(ロックダウン)が始まりました。外出禁止のため、運動不足になる中でフィジカル面でアーサナは非常に役立ちました。インド人のSNSでは #yogaduringlockdown(ロックダウン中のヨガ)というハッシュタグも話題になりヨガ写真や動画をアップしていました。
インドのモディ首相もヨガを健康のために推奨しています。
毎朝、インドの鳥たちのさえずりに起こされて、屋外のヨガシャラでひたすら太陽礼拝をしていました。朝日を浴び、遠くのお寺から神に捧げるチャンティングを聞きながら。
この時の私は「ヨガと向き合う」という私対他者という関係性ではなく、確実に「ヨガを自分に落とし込む」私とヨガという同一化するような時期でした。アーサナだけでなく、ヨガ哲学を改めて学び、理解を深めるのにもロックダウン中は最高の環境でした。
女海外ひとりでコロナ自粛。いつ帰国できるのか分からない状況…。心はもちろん穏やかではいられず、やはり不安ばかりで精神的に辛い時期もありました。しかしロックダウン前にヨガを学んだことで、人の心は常に動くものだとこの状況下で深く理解し、自我と真我の違いを見ることが初めてできました。瞑想の練習も日々重ねるたびに世界がどのような状況になろうと自分は自分でしかない、そのような心の状態になることで不安が消え、ただ日々を味わい生きることができました。ある意味では、とても恵まれたコロナ自粛だったのではないかと思っています。
撮影 Andrea Cerino
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