ヘルシーフード フード&サプリ

まさに栄養の宝庫!“奇跡の木”と呼ばれる「モリンガ」とは?【モリンガのスゴさ#1】

“奇跡の木”、“不死の木”とも呼ばれているモリンガ。実は数千年もの昔から人々に親しまれてきた。原産国・インドを始め、筆者が滞在しているインドネシアでも伝統儀式などで幅広く使われている。“健康を支える栄養の宝庫”として世界中から注目を集めているモリンガについて、数年前から研究を行う、和洋女子大学健康栄養学科教授の本三保子先生に「モリンガ」の実態についてお話を伺った。

インド発・栄養豊富な万能植物

モリンガが日本で本格的に紹介されはじめたのは2000年代以降だが、古くから野菜や薬草として利用され、インドネシアでは雑草として街中で見かけることも珍しくない。

モリンガの最大の魅力は、植物のどの部位を取ってみても栄養があるということ。

ビタミン類(A、C、Eなど)、ミネラル(カルシウム、マグネシウム、鉄など)、アミノ酸(ロイシンなど、筋肉合成に関わる必須アミノ酸)、ポリフェノールや食物繊維など、女性にも男性にうれしい栄養素が満点だ。

特に、本先生が注目しているのは、カルシウムとマグネシウムの含有量。カルシウムは骨や筋肉の維持に不可欠だが、実はマグネシウムも筋肉や神経の働きを助ける重要なミネラルだという。日本人の多くがこれらのミネラルを十分に摂取できていないため、栄養不足解消も期待できる。

本先生が千葉県横芝光町のモリンガファームで撮影したモリンガ農園

忙しい現代人に注目されるモリンガ

健康志向が高まる一方で、忙しく不規則な生活により、栄養の偏りや慢性的な疲労を感じている人は少なくない。パウダーやサプリメント、茶など、ライフスタイルに合わせて無理なく続けられる形で流通しているモリンガは、現代人の栄養バランスを整える手助けになるだろう。

次回は、筋トレをしている方に向けて、モリンガが身体づくりにどう役立つのかを紹介しよう。

本先生監修:本 三保子(もと・みほこ)
和洋女子大学健康栄養学科教授。農学博士。専門分野は栄養学。信州大学大学院農学研究科修士課程修了。食品機能学の研究に長らく従事しており、食品の生体調節機能について研究。糖尿病の予防に効果が期待できる食品やその成分、機能性食品サプリメントの生活習慣予防作用の研究を続けている。日本臨床栄養学会評議員、日本臨床栄養協会評議員、日本乳酸菌学会学会誌編集委員。研究成果「便秘傾向の成人女性を対象としたモリンガ葉粉末の継続摂取による排便促進効果」は『病理と治療』(47号 No.3 2019年)に掲載された

執筆:松本実奈美(まつもと・みなみ)
元Yoga&Fitness編集部。退職後、ヨガ修行と一人旅を兼ねて約2カ月間インド生活を送る。WORLD PEACE YOGA SCHOOLの『200 Hour Yoga Teacher Training』講座修了

-ヘルシーフード, フード&サプリ
-,


おすすめトピック



佐藤奈々子選手
佐藤奈々子選手