血糖値の上昇を抑え、カロリーもほとんどないことで話題の希少糖「アルロース」。
そのアルロースを100%使用した商品である「ASTRAEA W(アストレアW)」とアルロースとマルトデキストリンが配合された新商品「アルローディング」について、昨年、日本人女性初の女子フィジーク世界王者に輝いた荻島順子選手と、本誌連載『サプリメントマスター』でもおなじみのコンディショニングスペシャリスト・桑原弘樹氏が対談!
気になる効果は?使い方は? ボディメイクの味方、アルロースの魅力を語り尽くします!
桑原 昨シーズン、「IFBB世界フィットネス選手権」を制し、見事世界チャンピオンに。しかも女子フィジークでの世界一は、日本人女性初だそうですね。
荻島 ありがとうございます。本当に嬉しく、またありがたいですね。今まで女子フィジークをけん引してきてくださった方々の積み上げてきた歴史があって、今の私があるのだと思います。
桑原 目指していた山の頂点に立った今、モチベーションが下がるということは?山を下りて、再び淡々と山の頂点を目指す感じですか。
荻島 1位になることが目標というわけではなかったので、モチベーションは変わらないですね。自分の思う理想の身体に少しでも近づけたいというのが目標なので、順位はあまり関係なくて。世界選手権での結果はもう過去のものとして、今年の目標に少しでも近づきたいということだけで、今は必死です。
桑原 いつも思うんですが、トップを極める方は誰かを蹴落とそう、ではなく、常に自分自身と向き合い、戦っていらっしゃいます。僕も見習いたい(笑)。
荻島 いえいえ、桑原さんもまさにそういう方だと思います。
桑原 さて、荻島さんは世界チャンピオンになった、まさに昨年からアルロースを取り入れたそうですね。
荻島 はい。最初はバルクアップ目的で使い始めましたが、今では減量期にも欠かせない存在になっています。だから、純粋なアルロースをとれる『アストレアW』と、アルロースとマルトデキストリンが配合された『アルローディング』を、減量期、増量期にいろいろ組み合わせながら、1年を通して毎日アルロースをとっていますね。
桑原 ひとつの成分で「減量とバルクアップ」というのは本当に珍しい。それだけに、女性のトレーニーにとっても有益な素材だと思います。そもそもアルロースは「希少糖」と呼ばれる、自然界にごくわずかしか存在しない糖の一つで、カロリーがゼロで甘みは砂糖の約70%、そして非う蝕。そこに加えて更に幾つかのユニークな機能を備えているのです。そのひとつがダイエット系に近いものと、逆にグリコーゲンの蓄積という増量に近いものという一見真逆なもので、ボディメイク的には非常に〝使える〟素材なんですよね。
荻島 実際に使っていて一番感じるのは、きついトレーニングや時間が長くなったときなどにも、気持ちが切れないと感じるようになったこと。また、トレーニング後の疲労感も以前とは違うと感じます。それで、毎日のルーティンに定着しました。
桑原 荻島さんはルーティンとして、どのような使い方を?
荻島 毎朝プロテインを飲んでからトレーニングをしますが、そのプロテインの中に5gほどアストレアWを入れて飲んでいます。減量期は特に重宝しますね。朝起きて疲れが残っているなと感じたときは、5g程度をそのままとりますし、空腹時には紅茶に入れて、アルロースの甘さで気持ちを落ちつけたり。自然な甘味ですが、しっかりと甘さを感じるので、本当にいろんな場面で使っています。
桑原 僕は年に一度だけ、人間ドックの前にダイエットをするんですが(笑)、今年初めてアストレアWを使ってみたところ、2週間で2.5㎏減、体脂肪率も20%弱から15%前後に下がりました。僕の場合、ふだんから減量しているわけではないし、80㎏前後からの減量ということもあって、初速がついたと思うので、現実的な結果だと思います。僕はふだん料理をしないんですが、荻島さんは料理にもアルロースを?
荻島 もちろんです。たとえば「かぼちゃの煮物」。火を止めたあとにアルロースを加えて混ぜると、甘味も自然で、お砂糖の代わりに使えるんです。減量期には調味料も制限するので、カロリーゼロのアルロースが本当に頼りになります。和え物や酢の物にもよく使いますね。
桑原 アルロースは風味も変わりにくいし、酸や酵素にも強い。だから酢の物やヨーグルト、冷たい飲み物にも使いやすいんですよね。
荻島 しかもスッと溶けるから、本当にアレンジしがいがあって。ほかにも、バナナとオートミールとアルロースを混ぜた焼き菓子風ケーキや、小豆とかぼちゃを硬いものから煮ていく〝いとこ煮〟もお気に入りですね。アルロースで甘味を足して、最後に少し塩を入れると、甘さがぐっと引き立つんです。
桑原 ボディアスリートなど本気で減量に取り組んでいる人のレシピって、素材や作り方、調味料までノウハウの塊で本当に感心します。
荻島 制限のあるなかでも、目一杯美味しく食べたいですからね。その点でもアルロースはありがたい存在です。カロリーを気にしなくていいですし、いとこ煮の場合は小豆のポリフェノールもとれるので美容にもいいですし、一石二鳥どころか、一石何鳥にもなります(笑)。
桑原 僕もダイエット中は、オートミールに豆乳とアルロース、味付きプロテインを混ぜてレンジでチンするだけの簡単レシピがお気に入りで、朝ごはんの定番。これが本当に美味しいし、「頑張ってる自分感」も得られるしね(笑)。
荻島 それ、すごく分かります(笑)。ボディメイクでは、その気になって自分を乗せていくのも大切ですから。

「最初はバルクアップ目的で使い始めましたが、今では減量期にも欠かせない存在になっています」 ──荻島順子
桑原 先ほど荻島さんから『アルローディング』の話も出ましたが、僕はアルロースとマルトデキストリンの組み合わせにもすごく注目しているんです。トレーニング前後には、糖を入れておくのが基本ですが、マルトデキストリンは比較的血糖値のコントロールがしやすい糖なんです。ただし、消化吸収性が優れているため単体だと急激な血糖上昇が多少気になる。そこで、アルロースと組み合わせることで、インスリン分泌を抑えつつエネルギーを効率よく供給できるんです。
荻島 今は増量期というかオフの時期なので、まさにアルロースとマルトデキストリンが一緒に配合されている『アルローディング』を活用しています。トレーニング中に飲むドリンクに入れて、合い間にチビチビ飲んでいます。体感的にも、トレーニングに向かう気持ちが切れない感覚がありますね。アルロース100%商品の『アストレアW』よりさらに元気が湧いて、力が出る感覚もあります。
桑原 理にかなった、いい飲み方だと思います。アルロースをとるタイミングとして、僕が今回特にお勧めしたいのは、就寝時ですね。しかもお腹を空かせた状態でとること。できたら就寝の3時間前には夕食を終えてほしい。それが無理ならせめて2時間前に。

「糖は悪者扱いされがちですが、アルロースのように上手に使えば、減量とバルクアップの “二刀流”でボディメイクに活かせる素材ですね」 ──桑原弘樹
荻島 空腹時にアルロースをとるのは、どういった理由からですか。
桑原 これは理論的な裏付けもはっきりしていて、入眠直後には大量の成長ホルモンが分泌されます。そして成長ホルモンは脂肪を分解してくれます。この脂肪分解メカニズムを
阻害するのが、空腹でないという状態なんです。脂肪が分解さえしてくれたら、あとはアルロースの機能がその先へと導いてくれるはずです。
荻島 納得です。それに、甘い物をとることで安心感を持ちつつ寝られるというのも、質のいい睡眠に繋がりますよね。罪悪感もないし、むしろメンタル的にもサポートしてくれる感じがします。
桑原 キシリトールと同じで、虫歯にもなりませんしね。糖は悪者扱いされがちですが、アルロースのように上手に使えば、減量とバルクアップの〝二刀流〟でボディメイクに活かせる素材ですね。荻島さんはもちろんまた世界の頂点を目指すかと思います。今シーズンの課題はどの部分ですか?
荻島 これは今年に限らずですが、脚を太くすることですね。もちろん自分が描く理想の身体を目指して、全体的にもバルクアップを狙っていきたいです。だからこそ、毎日アルロースを活用していますし、減量期に入ったらさらに使用頻度も上がる12と思います。それくらい、体感として自分のなかで満足感が高いですね。
桑原 考えたら、昨年からアルロースを取り入れて世界選手権を制したわけですよね。まさに世界一のボディを作り上げる一助になっているんじゃないですか。
荻島 昨年の5月から『アストレアW』をとり入れて、その年の7月のアジア選手権で金メダルを獲ることができて。そして昨年の秋からは『アルローディング』も新たに追加して、12月の世界選手権ではオーバーオール優勝という最高の結果を出すことができました。アルロースは、しっかりと機能の裏付けがあるものなので「これがあれば」という信頼感もあります。その意味では心身の支えになってくれていますね。
桑原 どんな競技にも言えますが、トレーニングや食事の追求はみんなやっているので、最後は〝差〟をつけるものが必要になりますよね。それって、僕は「機能」だと思っているんですよ。
荻島 ああ、たしかに! その側面は少なからずあるかもしれません。身体の材料やエネルギー源になる「栄養」のほうが優先順位は高いとしても、そこで差がつかないのなら─ ─。
桑原 そう、その先を求めるなら、今はもう「機能」を意識する時代ではないかと。アルロースは、僕らがまだ気づいていない、あるいはまだ研究の途上にある優れた機能を持っているかもしれない、そんなワクワク感のある素材です。アルロースを武器に、今年もぜひ世界の頂点に立ってください。期待していますよ。
おぎしま・じゅんこ
1967年12月11日生まれ。千葉県出身。トレーナー。身長153.4㎝、体重44kg(オン)、48kg(オフ)。2021年東京オープン女子フィジーク158㎝以下級優勝。2023・2024年JBBF日本女子フィジーク選手権優勝。2024年IFBBアジア選手権女子フィジーク優勝、IFBB世界フィットネス選手権女子フィジークオーバーオール優勝。
くわばら・ひろき
1961年4月6日生まれ。愛知県出身。立教大学卒業後、江崎グリコに入社。スポーツサプリメント事業を立ち上げ、スポーツフーズ営業部長などを歴任し、現在はアドバイザー。桑原塾を主宰し、100人以上のトップアスリートのコンディショニング指導も行っている。
取材・文:藤村幸代 撮影:田中郁衣