12月6日(土)、神戸ポートオアシスにて関西のスポーツ新聞メディア『デイリースポーツ』が主催するボディコンテスト『ニューウェーブ・デイリースポーツカップ2025』が開催された。この大会はマスメディア初の開催であり、JBBF(公益社団法人日本ボディビル・フィットネス連盟)の競技ルールや審査員のもと行われ、コンテスト初出場から5年以内、また優勝1回以内という初心者、初級者が対象となる。
そんな舞台で、久保田あずさ(くぼた・あずさ/41)さんがビキニフィットネス(※)160cm以上級優勝、40歳以上級で2位入賞の成績を残した。
※プロポーションの良さだけでなく、トレーニングにより作り上げられた曲線的な美しさが評価されるカテゴリー

元々は「細いだけ」の体型だったという久保田さんだが、2025年はレギンス部門で『マッスルゲート奈良橿原大会』や『マッスルゲート京都大会』に出場し優勝を重ねた年だった。そんな中で迎えた初のビキニ挑戦。
「自分に本当に合っているのか、ポージングはできるのか……不安だらけでした。でも周りの方にたくさん助けてもらい、何とか自信を持ってステージに立つことができました。何より、楽しかったんです」
「そんなに筋トレして何目指してるん?」──言われ続けた一言が、人生を変えた
「元々は細いだけで、太らなかったらいいやと思っていました。でも人生100年時代と言われる中で、健康に動ける身体をつくりたいと思ったんです。それが筋トレを始めるきっかけでした」
最初は「細いね」としか言われなかった身体に、筋トレを続けるうちに別の言葉が向けられるようになった。
「スタイルがいいね、と言われるようになったんです。太ももがきつくなって嫌だなと思うこともありましたけど……細いだけじゃなく、筋肉があって引き締まった身体になりたいと気持ちが変わりました」
筋トレをする中で、久保田さんが大会に出ようと思った決定打は、周囲のお決まりの質問だったという。
「筋トレしてると『何目指してるん?』って絶対言われるんですよね。答えがなくて毎回笑ってごまかしてました。でもあまりに何回も聞かれるので、じゃあいっそコンテストに出て、『コンテストに出る身体を目指してる』って言おうと思って出場を決めたんです(笑)」
久保田さんの苦手な部位は脚とお尻。腰痛を抱えているため、重量を上げると痛みにつながることも多く、フォームを見直しながら弱点改善に取り組んでいる。
「有酸素はボクシングやランニングなど好きで続けていました。でも筋トレだけは向いていないと思っていたんです。ところが、変化が目に見えるようになってから筋トレが大好きになって……意外でしたね」
成果が見える楽しさが、習慣をつくる一番の原動力なのだろう。
「継続は力なり。ゆっくりでいいので、楽しみながら続けていけば理想の身体に近づいていきます。レギンスから始まった私のコンテスト人生ですが、次はビキニでさらに進化したいと思っています」
取材・文:柳瀬康宏 写真提供:デイリースポーツ
『月刊ボディビルディング』『IRONMAN』FITNESS LOVE』などを中心に取材・執筆。保有資格は、NSCA-CPT,NSCA-CSCS,NASM-CES,BESJピラティスマット、リフォーマー。メディカルフィットネスジムでトレーナーとして活動もしており、2019年よりJBBF、マッスルゲート、サマースタイルアワードなどのボディコンテストに毎年挑戦している。










