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電車の車掌さんがコンテストでビキニデビュー! 産後4カ月で挑戦し2冠「内面も鍛えられています」

育児と仕事の合間を縫いながらトレーニングを続け、デイリースポーツが開催したマスメディア初主催の『ニューウェーブ・デイリースポーツカップ2025(以下デイリースポーツカップ)』で見事2冠を達成したのが、電車の車掌として働く納谷奈緒美(なや・なおみ/41)さん。ビキニフィットネス(※)160cm以下級とマスターズクラスの両カテゴリーで優勝。しかも今回が、ビキニ選手としてのデビュー戦だった。
※プロポーションの良さだけでなく、トレーニングにより作り上げられた曲線的な美しさが評価されるカテゴリー

【写真】納谷奈緒美さんの曲線的なビキニスタイル

納谷奈緒美さん

デイリースポーツカップは、ボディメイク初心者でも挑戦しやすいことをコンセプトにした大会。ステージと観客席との距離が近く、温かい雰囲気の中で競技が行われた。

納谷さんも「初心者向けで、暖かい雰囲気だったので思い切って挑戦できました」と振り返る。トレーニングを始めたのは2023年。きっかけは、夫がボディメイクのために増量と減量に取り組み始めたことだった。

「夫はそれまでも筋トレはしていましたが、本格的な増量や減量は初めてでした。その様子を見て興味を持ち、トレーニングや食事を教えてもらうようになりました」

同時にYouTubeでコンテストや減量過程を見るうちに、「かっこいいな」「いつか出てみたいな」という気持ちが芽生えていったという。

「昨年のマッスルゲートのレギンスフィットネス部門で大会初挑戦しました。今回のデイリースポーツカップでも産後すぐだったのでレギンスフィットネスの予定でしたが、来シーズン用にビキニを買ってしまい、勢いでビキニ部門に変更したんです」

産後でも、やることは変わらない

実は納谷さんは出産を経て、生後4カ月の子どもを育てながらのボディコンテスト出場だった。「忙しくても、どこかに時間はあるはず」と、夜や早朝、夫と交代しながらジムへ通っている。

「今は育休で仕事を休ませていただいていますが、出産前は、仕事前・明け・休みと、ほぼ毎日トレーニングしていました(笑)。今は夫の協力があってこそ。本当に感謝しています」

女性らしいアウトラインを意識し、特に下半身のライン作りを重視。脚トレは得意ではないが、「やった分だけ達成感があるので好き」と前向きだ。

「お尻は、効かせたいところに手を当てながら『よし、効いてる効いてる!』って確認しています」

妊娠、出産を経て、「身体だけでなく、内面も鍛えられている」と実感している。

「自分がこんなにストイックな性格だったんだと知りました。周りからは『あなたらしい』と言われますが(笑)。私は運動が得意なタイプではありませんでした。でも、少し踏み出しただけで、いろんなことがつながって、新しい世界に出合えました」

来シーズンは、JBBF(公益社団法人日本ボディビル・フィットネス連盟)のビキニフィットネスにも挑戦予定。ビキニ選手1年生として、さらなる成長が楽しみだ。

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取材・文:柳瀬康宏 写真提供:デイリースポーツ

執筆者:柳瀬康宏
『月刊ボディビルディング』『IRONMAN』FITNESS LOVE』などを中心に取材・執筆。保有資格は、NSCA-CPT,NSCA-CSCS,NASM-CES,BESJピラティスマット、リフォーマー。メディカルフィットネスジムでトレーナーとして活動もしており、2019年よりJBBF、マッスルゲート、サマースタイルアワードなどのボディコンテストに毎年挑戦している。

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