JBBF選手 フィットネス トレーニー コンテスト

16歳の女子高生ビキニ選手が親子で挑む"健康と成長を両立するフィットネスライフ" 「友達からボディメイクについて相談されることが増えました」

高校生ビキニ選手の片山あうら(かたやま・あうら/16)さん×ママビキニ選手のくるみさん。成長期のボディメイクと、出産・年齢を重ねたボディメイク。筋トレがもたらした、それぞれの心身の変化とふたりの新たな絆。健康と女性らしさを高め合い、母娘で挑む美の共演の舞台裏に迫る。

[初出:Woman'sSHAPE vol.31]

【写真】高校生・片山あうらさんのデビュー戦を含むステージ写真とトレーニングショット

 

成長期の食事管理に大切なのは「女性機能を損なわないこと」

━━あうらさんは、 成長期まっただなかでボディメイクをされています。 特に影響の大きいダイエット・減量について、 意識されたり、 工夫されたりしていることはありますか?

あうら 今年は「健康的な身体づくり」をテーマにしています。 去年、「食べないダイエット」をした結果、ホルモンバランスの乱れやお腹の不調、ストレスなどが強く出てしまったんですね。 男性と同じようにカロリーをカットし続ける方法では、 女性が健康に痩せるのは難しいと実感しました。同じ悩みを体験したビキニ選手の友人から、「女性の機能を損なわないこと」を大切にした食事管理を組んでくださるコーチを紹介してもらって、指導をお願いしています。

2025年のJBBFオールジャパン・ジュニアフィットネスチャンピオンシップス

くるみ 今年の減量は大枠の摂取カロリーだけ決まっていて、そのなかで食材は好みで選択しています。食事はかなり自由度が高くなりましたね。

━━基本の3食はどんな食事をとっていますか?

あうら 昼ごはんは母が作ってくれる白米・鶏肉・ブロッコリーのお弁当です。朝と夜は自分で用意していて、 朝は白米と卵、 夜は米と鮭です。 オフ期以外は、 私と母は家族とは別メニューを食べています。 あと、一日一食はサラダを食べるように母に勧められて実践中です。

くるみ (おやつに入れる)オリゴ糖もそうですが、サラダを勧めたのは腸内環境を保つことがボディメイクにすごく大切だからです。 また、 私自身が食物繊維やビタミンをサプリに頼らず摂るのを意識していること、低カロリーのものをたくさん咀嚼することで減量が楽になった経験からアドバイスしました。

あうら 私はもともと野菜が苦手なんですが、 食べるようにしてからお腹の調子が良くなりました。 オフシーズンに根菜類やアボカドを入れて食べやすく工夫して野菜の味に慣れておいたことで、 減量期の今はキャベツやもやし中心のシンプルなサラダを食べられるようになりました。

「親子であり仲間」
トレーニングを通じた新しい絆

━━おふたりは、 トレーニングを一緒になさっているそうですね。 多感な時期でも仲良しの秘訣はありますか?

あうら まず、 ジムが遠くて車に乗せてもらわないと通えず、 同じコーチ・同じメニューなので「ギクシャクしていても話さなければ進まない」という環境に強制的になるのは大きいですね(笑)。 喧嘩していても、フォームやポージングを教え合うことで、 仲直りのきっかけになることも多いです。

くるみ 親子としての関係だけでなく、 トレーニング仲間に近い感覚が、普段の生活だけでは減りがちな会話を増やしている気がします。 ジムに行きたくない日というのはどうしてもありますが、お互いが背中を押し合います。 私がつらい日は娘が、 娘がつらい日は私がお尻を叩くといった感じで頑張れていますね。

あうら 昨年は一緒にジムに行っても、 私は減量末期にトレーニングが嫌になって車で待ってることもありました。 でも、 母がトレーニングから帰ってくる姿を見ると、「私も行っていればもう少し筋肉がついていたかも。 もっと減量が進んでいたかも」と悔しくなるんです。 だから、「明日は面倒でも絶対にサボらないぞ」という気になれました。

日常生活に生かせる競技での知識や経験

━━あうらさんは、高校生活と競技を両立する上で大切にしていることはありますか? また、大会に出て変わったことはありますか?

あうら 友達付き合いと大会を、どちらも大切にしています。たとえば、学校の後にご飯に行くときは、減量中なら「一緒に行くけど食べないよ」と先に伝えるか、月一回のチートデイに一緒に楽しむようにしています。 大会に出るようになってから変わったことは、友達もトレーニングを始めたり、「ダイエットについて教えてほしい」と言われることが増えました。

━━おふたりとも、 ボディメイクについて相談されることは多いかと思います。 アドバイスで気をつけていることはありますか?

あうら 身体が変わるのは少なくとも1~2週間はかかることや、 なるべく簡単に始められることを専門用語を使わずに伝えるようにしています。「浮腫みをとりたいならたくさん水分をとったほうがいいよ」とか、「まず歩く習慣をつけてみたら」などですね。

くるみ 私はスクワットを勧めます。家でもできて、ヒップアップなど効果が実感しやすく、 大きい筋肉を使うので痩せやすくなるからです。 ただ、筋トレへのイメージが「鍛える」=「太くなる」と思われがちなこともあって、トレーニングではなく「湯船のなかでマッサージをする」などのケアを伝えることも多いですね。

━━筋トレ・食事だけでなく、ケアも大切にされているのですね。 ほかに、日常生活に取り入れている「プチボディメイク習慣」はありますか?

あうら 私は一日に4回(起床時・トレ前・トレ後・就寝前)のラジオ体操などのストレッチと、 筋膜ローラーでのほぐしを習慣にしています。 ケアをしっかりするようになってから身体が動きやすくなり、トレーニングの強度が保てて減量も進みやすくなりました。あとはジム前に1時間のウォーキングをします。 歩くのが好きということもありますし、 本格的にトレーニングする前に少し動くことで「動くぞ」というスイッチになります。

くるみ 私も筋膜ローラーとウォーキングですね。 早朝の空腹状態で歩く習慣は、2年前から毎日欠かさず続けています。

トレーニングが変えてくれた「体重」と「年齢」の意識

━━おふたりがトレーニング、 ボディメイクを始めて良かったと思うことを教えてください。

あうら 体重が増えるのが怖くなくなったことです! 私はオフに 10kgは増えるんですが、 脂肪がついても身体のラインが以前とは全く違いますし、オーバーカロリーは筋肉になると思えることで気持ちが楽になりました。

くるみ 年齢を重ねても身体は変えられるということです。 妊娠・出産を経て体型が崩れても、トレーニングはしたらしただけ結果が出ます。 また、同世代では足腰が弱ってきたという話も聞くようになりましたが、元気に動けていることも自信になりますね。

あうら あと、 母の体力のすごさがわかるようになりました。 朝一の有酸素運動、仕事、家事、トレーニングと、一日中ずっと動いてるんですよ。 自分なら続かないと思います。 疲れを言い訳にしない強い姿を見ると、自分も負けていられないと思えます。

くるみ 単純に余暇がないためバタバタしているというのはありますが(笑)、 確かにあまりゴロゴロしたり座ったりはしないですね。

今年の目標はふたりで優勝
来年は親子共演を目指して

━━今後のおふたりの目標を教えてください。

あうら 今年は、6月の『マッスルゲート浜松』、8月の『オールジャパンジュニア』で優勝を目指しています。 去年は初めての大会で余裕がなかったけど、 今年は「思い出よりも結果を求めたい」と思うようになりました。

くるみ 私は、10月の『マッスルゲート静岡』に向けて20㎏の減量にチャレンジします。 今年は出場しないつもりだったんですが、 目 標がないとダイエットも成功しないよね、 とコーチに言われて急遽出ることになりました(笑)。 娘と同じく優勝して、『ゴールドジムジャパンカップ』に出場したいですね。来年はJBBFに復帰予定で、「2人でJBBFの舞台で共演したいね」と話をしています。

あうら 私は進学科なので今後は勉強も本格化しますが、 競技と学業や仕事を両立している選手に憧れていて、 自分もそうなれるように頑張りたいと思っています。 母と2人でステージに立つのが楽しみです。

トレーニングメニュー
脚、肩、背中の主に3分割

かたやま・あうら
2009 年9月24日、静岡県出身の16歳。身長162cm、体重(オン)49~51kg、(オフ)60~64kg。好きな食べ物は甘いもの全般(チョコレート、ケーキなど)。2025年マッスルゲート浜松大会・ビキニフィットネス一般の部2位、 JBBF 静岡県選手権大会、JBBFオールジャパンジュニアフィットネスチャンピオンシップスに出場。

かたやま・くるみ
1989 年7月5日、静岡県出身。身長 162cm、体重(オン)48kg、(オフ)68kg。会社員(フォークリフトオペレーター)をしながら眉毛サロン『WALNUT』を経営。好きな食べ物は米、アイスクリーム、和菓子。2023年JBBF 静岡ノービス選手権大会、2024年JBBF静岡県ビキニフィットネス選手権大会出場。

次ページ:高校生・片山あうらさんのデビュー戦を含むステージ写真とトレーニングショット

取材・文:にしかわ花 撮影:中原義史、上村倫代 Web構成:中村聡美

-JBBF選手, フィットネス, トレーニー, コンテスト
-,

次のページへ >





おすすめトピック



佐藤奈々子選手
佐藤奈々子選手