美容クリニックの看護師として働く清水麻美(しみず・まみ/37)さんは、2023年より『サマースタイルアワード(以下サマスタ)』の女性らしい美しい筋肉やメリハリのあるボディラインを競うカテゴリーであるビューティフィットネスモデルに出場している。
日々「美しさ」に関わる施術や相談に向き合っている清水さんだが、筋トレを通じて改めて食事や運動の大切さを実感できたという。
「見た目をきれいに保つには、スキンケアももちろん必要ですが、正しい食事、栄養バランスを考えた食事が欠かせないと実感しました。外からのケアだけではなく、メンタルを含めた、身体の内側から整えることの大切さを、自分自身のボディメイクからも学びました」
昔から身体を動かすのは好きだった清水さんだが、筋トレを始める前にしていた食事量を減らして我慢するダイエットだと、食事に楽しみがなくなり、さらに脂肪が気になる場所についてメリハリのない身体になったという。
しっかりと食事も楽しみながらきれいな身体を保ちたいという思いから、3年前にパーソナルジムに通い始めた。
「最初は週4回以上ジムに通ってました。とにかく夢中でしたね。トレーナーさんに教わるたびに、自分の身体が少しずつ変わっていくのが何よりうれしかったです」
食事面では鶏肉、芋、卵、納豆、野菜、鮭や鯖など、ヘルシーでクリーンな食材を中心に摂取するようになり、加工食品や揚げ物、砂糖、小麦を極力控えることで身体作りをサポートした。
筋トレを始めてからは筋肉が増えたおかげでボディラインが崩れにくくなり、周りに「いいお尻だね!」と言われるようになったという。サマスタ選手の丸みのあるお尻を見て「私もこんな身体になりたい!」と思い、出場のために減量も開始した。
しかし、食事を減量初期には生理が遅れるなど体調の変化を経験した。
「コンテスト出場に向けて減量を開始したのですが、減量初期に生理が遅れていることに気づきました。最初は不思議に思いました。食事はヘルシーでクリーンな食材で、食事量も体重も問題がないのに、どうして生理が来ないんだろうって。でも実は、自分でも気づかないうちにストレスが溜まっていたみたいです」
その際、知識豊富なトレーナーから女性ホルモンの材料となる脂質の摂取を勧められた。
「状況によって脂質の内容は異なるものの、焼肉やマクドナルド、ミスタードーナツ、アイスクリーム、ポテトチップスなど普段控えていた食べ物を楽しんだところ、生理が回復して減量の停滞期も脱出することができました」
「本当に安心しました。今思えば、無意識にストレスを抱えていて我慢していたのかもしれませんね」
「ストレスに慣れてしまうと、次第に感じにくくなり、それが生理の遅れや倦怠感として身体に影響を及ぼすことがあります。身体が必要とする栄養をしっかりと摂取することが重要で、過度な食事制限は心にも悪影響を与えます。今では運動後に大盛りのご飯を楽しんだり好きな食材を適度に取り入れているため、身体にお肉がついてきました。そのため、お肉がついてもポジティブに受け入れられる自分を好きになり、心が健康であると感じています。食事制限で悩んでいる方には、無理をせず楽しみながら自分に合った運動と食事で心と身体を大切にしていって欲しいと思います」
【SSAアンチドーピング活動】SUMMER STYLE AWARD(サマースタイルアワード)はJBBF(公益社団法人日本ボディビル・フィットネス連盟)とアンチドーピング活動について連携を図って協力団体となり、独自にドーピング検査を実施している日本のボディコンテスト団体である。全ての選手登録者はアンチドーピング講習の受講を必須としており、SSAから指名された場合はドーピング検査を受けなければならない。
取材:柳瀬康宏 写真提供:清水麻美
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