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トップビルダーが実践する最強の筋トレメニュー|令和の怪物・相澤隼人VS世界チャンピオン・鈴木雅[背中編①]

“令和の怪物”相澤隼人選手が武者修行として、先輩トップビルダーのトレーニングルーティンに挑戦するという月刊ボディビル誌の名物企画、ガチンコトレーニングバトル。今回は、原巨人のトレーニングコーチ就任が決まり話題となった、世界チャンピオン鈴木雅選手の「背中トレーニング」から主に広背筋上部に効かせる種目を紹介していく。

取材・文_月刊ボディビルディング

パラレルグリップ・ラットプルダウン
狙う部位:広背筋上部

ラットプルダウンのアタッチメントを、パラレルグリップにして行った。種目のポイントとしては、膝を90度の位置で固定する。この際、膝が鋭角でも鈍角でも身体が伸展しづらくなり、肩甲骨が下がらず広背筋を使いづらくなる。動作を行う際は骨盤底筋群を働かせ、骨盤を引き上げる。それにより脊柱が安定し、身体が過度に伸展するのを防ぐ。グリップは、中手骨の骨幹部(手のひらの真ん中)でサムアラウンドグリップでにぎる。サムレスグリップで握ると橈骨筋が働きやすくなり、上腕筋や大円筋に刺激が逃げやすくなってしまう。

パラレルグリップ・ラットプルダウン。広背筋上部狙いの種目で、ポイントは膝の角度を90度の位置で固定すること

自分はバーを握りがちになってしまい、毎セットごとに前腕が張ってしまっていたが、鈴木選手から「胸椎を軸にぶら下がるように」とアドバイスをもらい再度行うと、かなり感覚が掴みやすかった。(相澤)

パラレルグリップ・チンニング
狙う部位:広背筋上部

ラットプルダウンとは違い、慣性が働かないので収縮ポジションでも強い負荷がかかる。種目のポイントとしてグリップは、プルダウンと同じで中手骨の骨幹部で握る。ストレッチの際に、グリップを緩めすぎないように注意する。また、親指の力は入れすぎないようにする。

パラレルグリップで行い、プルダウンと同じ箇所を狙うが、収縮位置で強い負荷がかかる

インターバル中に足を後ろで組むようにとアドバイスを頂いたので足を組んで行ってみたところ、股関節が伸展し、広背筋の収縮がかなり強くかかった。(相澤)

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相澤隼人(あいざわ・はやと)
1999年10月21日生まれ。神奈川県出身。身長164㎝、体重71kg(オン)83kg(オフ)。
2015~2017 全国高校生選手権優勝
2017 日本ジュニア選手権優勝 世界ジュニア選手権75kg 級5位
2018 全日本学生選手権優勝
2019 東京選手権優勝 日本クラス別選手権70kg級4位 全日本学生選手権優勝 日本選手権9位

鈴木雅(すずき・まさし)
1980年12月4日生まれ。福島県出身。(株)THINKフィットネス入社。
2004年にボディビルコンテストに初出場。翌2005年、デビュー2年目にして東京選手権大会で優勝。2009年ワールドゲームズボディビル80㎏級3位。2010年から日本選手権で優勝を重ね、2018年に9連覇を達成。2016年にはアーノルドクラシック・アマチュア選手権80㎏級、世界選手権80㎏級と2つの世界大会でも優勝を果たした。

 


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