「40代半ばから太りだし、身体が重くて血圧も上がりました。また、洋服もことごとく着られなくなって……。そんな自分に危機感を覚えるようになったんです。そんな中で一歩を踏み出せたのは、当時筋トレに目覚めた息子のおかげでした」
そのときの高田千佳(たかだ・ちか/55)さんは、体重65〜67kg、体脂肪率も32〜34%(※)だったという。
(※体脂肪率は市販の体組成計によるもの)
50歳を過ぎてからのボディメイクではあるが、息子の影響でパーソナルトレーニングを受けようと決意。そこから2年足らずで体重はマイナス約15kg、体脂肪率もマイナス約15%と外見はもちろん、内面も大きく変わった。
SNSでの発信が大きなモチベーションに
当初は全身にコンプレックスを抱えていた高田さん。特に背中周りの脂肪が気になっていたそうで、姿勢の悪さも相まって「ジャケットを羽織るとパツパツでキツくて……」と当時を振り返る。しかし、トレーニングを重ねることで、そうした悩みが少しずつ解消されていく。
高田さんにとって、特にSNSの活用が大きなモチベーションになった。フィットネス用のInstagramアカウントを作り、トレーニングや食事内容を記録するように。こうすることで、「有言実行せねば」という気持ちになったのだという。こうした記録や発信を通して、身体づくりに対する気持ちも変化していく。
「これまでの食生活も見直しました。食材の選び方、PFCバランスを意識し、外食時のメニューにも気を配っています。一番の大きな生活習慣の変化と言えば、できる限り会社には手作りのお弁当を持参するようになったことですね!」
睡眠の質を高め、短時間でもジム通い
もう一つ、高田さんが習慣として取り入れたのはfitbit。これはフィットネスデータを記録するためのウェアラブルデバイスで、歩数、心拍数、睡眠などのデータを記録し、アプリで管理することができるものだ。
高田さんも健康管理の一環としてfitbitを活用し、特に睡眠の状態をチェックするようになった。睡眠の質を高めることは、ボディメイクの質を高めることにもつながったという。
トレーニングに関しては、「素直にトレーナーのアドバイスを聞くことが一番の近道」だと語る高田さん。ジム通いは短時間でも継続し、ブランクを作らないよう意識。トレーナーから教わったメニューを忠実に実践し、その積み重ねで身体は変わった。
「今は自分のことが好きです。元気で前向きな自分になり、副業でボディメイクコーチにも挑戦。交友関係も広がり、周囲の見る目も変わって毎日が本当に楽しいです!」
何歳になっても人は変われる。変わりたいと思ったそのときから行動を始め、身体作りを続けた高田さんは、これからもボディメイク大会への出場に意欲を示している。身体だけでなく内面も大きく変化し、新しい自分に出会うことの楽しさを教えてくれた。
取材・文:小笠拡子 写真提供:高田千佳(Instagram:chikataka_fit)
小笠拡子(おがさ・ひろこ)
ボディビルにハマり、毎年筋肉鑑賞への課金が止まらない地方在住のフリーランスライター。IRONMAN・月刊ボディビルディング・Woman’s SHAPEなどで執筆・編集活動を行う。筋肉は見る専門で、毎月コツコツ筋肉鑑賞貯金をしている。
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