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24歳の“筋肉質バックポーズ” 万年ダイエッター、過食嘔吐を経てビキニ優勝に輝く

6月29日(日)、千葉県・青葉の森公園芸術文化ホールにて『サマースタイルアワード2025 千葉予選』が開催され、西村朱夏(にしむら・あやか / 24)さんがビキニモデル部門ショートクラスで1位に輝いた。

【写真】24歳・西村朱夏さんの筋肉質なビキニボディ

万年ダイエッターであったという西村さん。本格的なボディメイクをはじめる前までは周囲からも「いつになったら本気出すの?」と声をかけられる日々だったという。

「ぽっちゃり体型というわけではありませんでしたが、ご飯を食べたらお腹が出てしまうタイプの私は、いわゆる ”万年ダイエッター” でした。そんなとき、ボディメイク系YouTuberのちゃぴさんが素敵だと思ったんです。同時に自分もそうなりたいと思いました。明確な目標を定め ”万年ダイエッター” 卒業を決意したのが本格的なボディメイクを始めたきっかけです」

万年ダイエッター時代に繰り返してきた過食嘔吐

食べることが大好きで大食いだった西村さん。痩せたい気持ちと食べたい気持ちで葛藤した末、万年ダイエッター時代に行き着いてしまったのが過食嘔吐だった。

「お寿司30皿にステーキは9人前と、食べることが大好きであることに加え大食いでもありました。当時は美味しいものを食べつつ、理想の体型をキープしたいというわがままな考えでしたね。そして行き着いてしまったのが過食嘔吐。食べたい欲は抑えられないので食べるのですが、罪悪感から『食べた』という事実をなかったことにしたくて故意的に戻す行為を繰り返していたんです。でも、振り返ると過食嘔吐を繰り返していたときが一番痩せていなかったですね。正しいダイエット法を知らないが故、0か100かの行動になっていました」

悩まされていた過食嘔吐もボディメイクをきっかけに克服した。健康的な方法で体重はマイナス7kg、体脂肪率はマイナス13%を達成した。

「ボディメイクは緩く・自由に取り組んでいいものということを知りました。極端に制限をするのではなく、食べるものは種類を変えればいい。正しい選択をすれば、我慢せずとも痩せられるんです。私はパンやパスタ、チーズといった脂質の多いものが好きだったので脂質制限に取り組みましたね。そうすると量が食べれるようになって。1日4〜5回の食事回数でしたがみるみるうちに痩せていきました」

今大会では背中の強化に取り組んだ。

「筋トレは週3〜4日、1回あたり30分〜1時間程度行いました。時間は短いですが、1種目あたり5セットはほぼ必須。高重量を扱っていたので強度は高かったと思います。懸垂やロウイング、ラットプルダウンにベントオーバーロウといった種目を中心に取り組むことで大円筋が大きく成長しました。背中に広がりが生まれると、ウエストの細見え効果もあるのですよ」

ボディメイク成功に継続は必須条件。西村さんが実践していた継続のコツを伺った。

「私のように食べることが好きな方は、いかに満足度高く食事管理するかを考えることも大切だと思います。そしてこれはストレス管理、継続にも直結すること。私は夜10時に自作のプロテインアイスを食べたり、甘い飲み物は0カロリーのものに置き換えて過ごしていました。全てを我慢し、頑張らなくても工夫次第でボディメイクは成功します!」

筋トレや運動の時間が確保できない方や抵抗のある方は、食事内容の見直しから始めてみるのも一つの手かもしれない。

西村朱夏さん

【SSAアンチドーピング活動】SUMMER STYLE AWARD(サマー・スタイル・アワード)はJBBF(公益社団法人日本ボディビル・フィットネス連盟)とアンチドーピング活動について連携を図って協力団体となり、独自にドーピング検査を実施している日本のボディコンテスト団体である。全ての選手登録者はアンチドーピング講習の受講を必須としており、SSAから指名された場合はドーピング検査を受けなければならない。

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取材:池田光咲 撮影:舟橋賢

執筆者:池田光咲
IRONMANを中心にトレーニング・スポーツ系メディアや雑誌で執筆・編集活動を展開中。ベンチプレス世界選手権3位の入賞経験をもつ現役アスリート。

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