6月28日(土)、浦安市文化会館で行われた『マッスルゲート東京ベイ大会』のビキニフィットネス一般の部で3位入賞を果たした、大越心月(おおこし・みづき/20)さん。昨年の『全日本学生ボディビル選手権』女子ビギナーズフィットネスの部での優勝を経て今年、ビキニフィットネスに初挑戦。パワーリフティングの選手でもあり、デッドリフトで鍛え上げた背中から腰にかけてのラインで魅了する、注目のルーキーに話を聞いた。
「ビキニフィットネスで初出場した『マッスルゲート神奈川大会』で2位の反省を踏まえてこの約1カ月間調整を試みたのですが、まだ結果を出すには至らず、順位をひとつ落とす結果になり、悔しい気持ちでいっぱいです」
この1カ月は特に絞りを意識して、摂取カロリー制限にチャレンジした。
「細かく計算して食事のメニューを組んだのですが、食事制限のつらさに心が折れてついやけ食いしてしまったりと、プラン通りに実行することができませんでした」
加えて、国内のジュニア最高峰である『JBBFオールジャパンジュニアフィットネスチャンピオンシップス』への出場も目指す大越さんにとって、長期的な調整のなかでの今回の出場準備だったという難しさもあった。
「でも一番の反省は、決勝のIウォークで前に倒れそうになったことです。前方に重心をかけ過ぎたせいで、勢いがついてしまって(笑)。ポージング、ウォーキングももっとしっかり練習をして、慣れない靴や衣装でのステージングも落ち着いて、余裕でこなせるようになりたいと思います」
ビキニフィットネス日本一を目指して、いままさに日々鍛錬と成長を続けている大越さん。もうひとつの目標である理学療法士の資格取得に向けた学業と競技との両立にも努めている。
「目標はいつか『ビキニの大越さん』と呼ばれること。日本一は今年達成したい具体的な目標ですが、ゆくゆくは世界大会にも出場してみたい。そのためにもまず、まだ要領を掴めていない減量をこれから頑張っていきたいと思っています。来年は実習や国家試験のため大会出場は無理だと思うのですが、筋トレとポージング練習に励もうと今から考えているんです」
そしてその翌年が、大越さんにとってジュニアでのラストイヤーとなる。
「ジュニア、そして学生生活の集大成となるこの年、しっかりと成長していたいと思っています!まずは今年どこまでやれるのか。それを楽しみに、大好きな筋トレも大嫌いな減量も、どちらも頑張っていきたいと思います」
【マッスルゲートアンチドーピング活動】
マッスルゲートはJBBF(公益社団法人日本ボディビル・フィットネス連盟)とアンチドーピング活動について連携を図って協力団体となり、独自にドーピング検査を実施している日本のボディコンテスト大会である。
取材:大塚真奈美 撮影:中島康介
執筆者:大塚真奈美
編集者・ライター。ヘルス&フィットネス、美容、グルメなどの分野で企画・編集・取材・執筆。群馬県出身、東京都在住。