マッスルゲート選手 コンテスト

61歳がコンテスト優勝 ドクターストップを乗り越え、筋トレで人生を再始動しステージで輝く!

6月28日(土)、浦安市文化会館で行われた『マッスルゲート東京ベイ大会』。ウーマンズフィジーク一般の部で優勝を手にしたのが、近藤晴美(こんどう・はるみ/61)さん。

【写真】61歳・近藤晴美さんの美しいボディライン

「以前は競泳をやっていました。その時仲間の男性にお腹が出てると言われたことがありました。気にしていたことなので辛い悲しい思いをしました」と過去を振り返り話をしてくれた。

「競泳選手時代に身体の冷えが原因で坐骨神経を悪化させ、歩行も困難になりドクターストップがかかりました。その後は姿勢の崩れから側弯症も発症し、『歪みは治らない』と診断されたんです。それでも、筋トレなら少しでも改善できるのでは?と考えました。ストレス発散にもなると思ったんです」

筋トレとの出合いは、自身の身体を守るための前向きな選択だったという。

「トレーニング仲間からもコンテストに出ては?と声もかけてもらったこともあり、競泳も大会に出てからタイムも伸びてきた記憶があったので、筋トレもコンテストに出ることで得るものがあるのでは?と思いました。そして2021年12月マッスルゲートにエントリーしたのが始まりでした」

今回の大会に向けたトレーニングも実に堅実な内容だった。

「肩、背中、胸、腕、脚は四頭筋狙いの日とハムグルートの日に分けて、1日1部位をほぼ毎日鍛えました。有酸素は大会が近づいてから30分だけ取り入れました」

食事も一年を通してほとんど同じメニューで、量を調整して身体をコントロールしていたという。

「雑穀米、鶏胸肉、卵、鮭、鯖缶、納豆、キノコ類が基本です。トレーニング前には自作のオートミールバナナケーキとクッキー。これのおかげで減量中でも苦じゃなかったです。ヨーグルトにフルーツを入れるのが寝る前の楽しみでした」

さらに、姿勢を意識した日常生活や、寝る前のストレッチも欠かさなかった。そうした細やかな積み重ねの結果、見事大会で優勝を果たした。

「うれしかったですが、課題はまだまだあります。大会に出るたびに自分の修正点が見つかって、それをトレーニングに生かせるのが楽しいですね」

変わりたいと思っている同年代の方へ、力強いメッセージも寄せてくれた。

「人と比べるのではなく、自分自身と日々向き合ってください。“これでいいのか?”“本当に変わりたくないのか?”と、自分に問いかけてみるといいと思います。昨日の自分より少しでも成長していればOK。小さな目標から始めてほしいです」

「継続は力なり、努力は嘘をつかない!毎日コツコツやれば必ず実ります。筋トレのおかげでストレスも解消できるし、年齢より若く見られることもあって、本当に良いことばかり。これからも、いつまでも動ける身体でいたいです!そして日本選手権の舞台に立ちたいです!」

競泳を諦めざるを得なかった過去を経て、それでも自分の足で前に進み続ける近藤さん。その姿は、「もう遅いかも」と思っている人たちに、「今からでも変われる」と優しく背中を押してくれるはずだ。

そんなストイックな近藤さんだが、最後には「ジムで見かけたら、ぜひ気軽に声をかけてくださいね!」と、朗らかな笑顔を見せてくれた。

【マッスルゲートアンチドーピング活動】
マッスルゲートはJBBF(公益社団法人日本ボディビル・フィットネス連盟)とアンチドーピング活動について連携を図って協力団体となり、独自にドーピング検査を実施している日本のボディコンテスト大会である。

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取材:佐藤佑樹 撮影:中島康介

執筆者:佐藤佑樹
主にFITNESS LOVEで執筆中。自身も大会へ出場するなどボディメイクに励んでいる。料理も好きで、いかに鶏胸肉を美味しく食べるかを研究している。

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