7月30日(水)、東京ビックサイトで行われた『マッスルゲート東京スポルテック大会』。そのボディフィットネス一般の部で優勝に輝いたのが、鈴木琴子(すずき・ことこ/41)さんだ。
2022年までビキニフィットネス選手として実績を残し、2023年にボディフィットネスに転向後もJBBF東京選手権で優勝、オールジャパンマスターズ(身長・年齢別の日本一が決まる大会)で2位に輝いた。昨年1年間の休場を経て今年また、ボディコンテストの舞台に戻ってきた鈴木さんに話を聞いた。
「今シーズン初戦となる今大会に向け、まずはステージ勘を取り戻すことを第一に考えて準備をしてきました。身体の仕上がりや前日の調整などは、一昨年の大会より良かったように感じています」
約1年半ぶりとなるこのステージをそう振り返る一方で、そこから反省点をも見出している。
「ステージ前の待ち時間に、同じカテゴリーに出場する選手の小野(裕美)さんとのおしゃべりに夢中になってしまってパンプアップが十分にできませんでした(笑)。大会の準備期間も当日も行き当たりばったりで行動してしまいがちなので、進行を確認、逆算して調整するということをもっと徹底していきたいなと思っています」
前向きに取り組む姿勢が印象的だが、昨年は一度も大会に出場していなかった。
「一昨年カテゴリー転向してすぐにある程度の成果を上げることができた満足感から、また毎年当然のように取り組み続けてきた減量を一度やめてみたいと思い、昨年は大会に出場しませんでした」
もちろんその間もしっかりとトレーニングを続け、自身が理想とする身体を目指し、磨き上げ続けてきた。
「腹筋は昔から日々しっかりと鍛えてきたからか、今は週2、3回ペースの筋トレですぐに割ることができます!トレーニングメニューは腹筋ローラーでの膝コロやレッグレイズ、マシンでのアブドミナルなど。一方でいまも重点的に強化し続けているパーツが肩と脚。肩と腕とのキワをくっきりさせたくて、片手でのサイドレイズを行ったりしています。脚はボリュームもカットも出したいので、スクワットをやり込んだりレッグエクステンションをいろいろなバリエーションで行ったりしています」
大会出場にはやはり減量が伴うが「同じトレーニーとして理解ある夫が食事を用意してくれていて、いつも本当に感謝しています。仕事もテレワークメインで時間的にも精神的にもゆとりがあります」と余裕を見せる。
「ボディメイクは終わりがないので、理想の身体を目指してトレーニングを続けていきたいです。大会に関しては、今までタイミングが合わず出場してこれなかったゴールドジムジャパンカップやスポルテックカップ、ジャパンオープンなどに出場・上位入賞すること、そしてオールジャパン フィットネス チャンピオンシップスでの優勝、グランドチャンピオンシップスでの上位入賞なども目標に、これからも日々頑張っていきたいと思っています!」
【マッスルゲートアンチドーピング活動】
マッスルゲートはJBBF(公益社団法人日本ボディビル・フィットネス連盟)とアンチドーピング活動について連携を図って協力団体となり、独自にドーピング検査を実施している日本のボディコンテスト大会である。
取材:大塚真奈美 撮影:中島康介
執筆者:大塚真奈美
編集者・ライター。ヘルス&フィットネス、美容、グルメなどの分野で企画・編集・取材・執筆。群馬県出身、東京都在住。