「自分の体型にずっと不満があって。ザ・外国人って感じのボディラインで、痩せたい痩せたいと思いつつ、実行できなくて。この夏こそは絶対自分を変えたい、それやったらもう大会に出る目標を立てようと思いました」
流暢な関西弁で出場経緯を話してくれたのは、ブラジルと日本のハーフで、日本生まれ日本育ちのアマラル・ナヤナさん(28)。『ベストボディ・ジャパン2025愛知・名古屋大会』のガールズクラス(18歳〜29歳)に出場し、華やかな異国の顔立ちと170cmの迫力あるボディで会場の注目を集め、準グランプリを獲得した。
3カ月で−10kg 100日間の自分との闘い
アマラルさんは3カ月で71.3kgから62kgへの10kg減量を達成するまでの軌跡をインスタグラムで公開。毎日、体重と見た目の変化を360度撮影し、トレーニング記録や食事内容を自分を鼓舞するメッセージとともに投稿し続けた。
「甘いものがめっちゃ好きで、毎日、会社帰りに百貨店のスイーツを買って帰ってました。それを一切やめたのが一番きつかったです」
砂糖を完全に絶ち、食材をコストコでまとめ買い。たんぱく質は鶏胸肉をメインに牛肉で鉄分を補強、ブロッコリーで食物繊維とビタミン、フルーツで美肌と整腸、脂質は卵とナッツで、炭水化物は白米とストイックな食事に一新した。食事管理はボディラインとともに、体調にも変化があったという。
「クリーンな食事にしてから、朝のスッキリ感が全然違います。昔は10時でも眠かったけど、今は7時に自然に目が覚めて活動できます」
万遍なく鍛えて自信のボディへ
トレーニングもアマラルさんの変身を支えた。週2回のパーソナルトレーニングと週3回の自主トレで、脚、肩腕、胸を重点的に鍛えた。特に、張りのある太ももはスクワットの成果だ。
「スクワットは得意で、重量を追わなくても効かせやすくて発達しやすいと思いました。胸トレは女性でやってる人は少ないけど、姿勢やデコルテ、バストの丸みに欠かせないです。背中も姿勢はもちろん、くびれや小顔効果もあるから懸垂をメインに地道にやり続けました」
有酸素運動は毎朝のウォーキングと、HIITでのバーピージャンプやジャンプスクワットで強化。ボルダリングも取り入れるなど、毎日全力投球の努力がステージでの輝きとなった。
「初めて挑戦したベストボディ・ジャパン。華やかなステージと豪華な演出に魅了され、本当に楽しくて、ますますベストボディが大好きになりました。これからも練習を重ね、日本大会出場に向けて挑戦を続けていきます」
大きな目標の達成には地道な努力が必要だ。その努力を後押ししてくれるのは明確な期限と、日々の小さな達成感である。やる気に頼らない仕組み化された努力の方法を選ぶことが、いつしかより輝く自分へと導いてくれる。
取材:にしかわ花 撮影:上村倫代
『IRONMAN』『FITNESS LOVE』『月刊ボディビルディング』『Womans'SHAPE』寄稿。広告・コピーライティング・SNS運用。ジュラシックアカデミーとエクサイズでボディメイクに奮闘している。
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