『サマースタイルアワード(以下サマスタ)ROOKIE CHALLENGE CUP 京都予選』で行われたルーキーレギンスモデル部門。その舞台で見事優勝を果たしたのが、会社員の塚原香里(つかはら・かおり/54)さんだ。
塚原さんはこれまで『マッスルゲート』レギンスフィットネス部門や『APF』フィットネスウェアモデルにも挑戦しており、筋トレ歴は4年になる。
「コンテストは、自分の筋トレの成果を審査員の方々に良くも悪くも評価してもらえる場。改善点が明確になるので、モチベーションがさらに高まります。結果だけにこだわらず、自分の理想の身体に近づくために必要なことだと思っています」
45歳を過ぎてからの挑戦
トレーニングを始めたのは45歳を過ぎてから。子育てが一段落し、将来を考え直したことがきっかけだった。
「サービス業で不規則な生活をしていましたが、転職を機に興味のあったスポーツジムに入会。スタジオレッスンでダイエットに成功しました。しかしコロナ禍でレッスンが休止に。そこで筋トレに切り替えたことが新たな転機になりました」
当初は『筋トレ=シックスパック』だと思い込み、毎日腹筋をしていたそうだ。その結果「きれいな腹筋ですね」と初めて褒められたときは、心からうれしかったと笑う。さらに、大会優勝経験者のトレーナーと出会ったことも大きい。目標を持つことで継続できると考え、コンテスト出場を決意した。
塚原さんが得意なトレーニング部位はお尻。大殿筋や中殿筋を意識して、狙った部位にしっかり効かせることを重視している。一方で苦手なのは胸のトレーニング。今後はパーソナルトレーナーにフォームを見てもらい改善していく予定だという。
「なで肩がコンプレックスでしたが、肩トレを始めて3カ月ほどで丸みが出てきました。継続すれば変わるんだと実感してから、もっと変わりたいと欲が出てきました。あと、トレーニングで最も驚いたのは神経伝達の大切さですね。重い重量を扱うだけでは不十分で、効かせたい部位に神経を集中させることが大事。軽い重量でも神経がつながれば効果がある。私はネチネチ筋トレを意識しています」
平日は正社員として働きながらも、週初めに1週間のトレーニングプランを立てて効率的に実践。仕事終わりにジムへ行くため、夕飯は休日に食材を下ごしらえし、作り置きをして調理時間を短縮している。「工夫次第で時間は作れると思います。トレーニングは生活の一部になっています」と語る。
「理想の身体は人それぞれですが、努力次第でいくつになっても近づけると思います。他人と比べず、自分のペースで楽しく身体づくりをすること。それが健康や美しさにつながり、楽しい老後を手に入れることにつながると信じています!」
【SSAアンチドーピング活動】SUMMER STYLE AWARD(サマー・スタイル・アワード)はJBBF(公益社団法人日本ボディビル・フィットネス連盟)とアンチドーピング活動について連携を図って協力団体となり、独自にドーピング検査を実施している日本のボディコンテスト団体である。全ての選手登録者はアンチドーピング講習の受講を必須としており、SSAから指名された場合はドーピング検査を受けなければならない
取材・文:柳瀬康宏 撮影:岡暁
執筆者:柳瀬康宏
『IRONMAN』『月刊ボディビルディング』『FITNESS LOVE』などを中心に取材・執筆。保有資格:NSCA-CPT,NSCA-CSCS,NASM-CES,BESJピラティスマット。メディカルフィットネスジムでトレーナーとして活動。2019年よりJBBF、マッスルゲート、サマースタイルアワードなどのボディコンテストに挑戦中。
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