ベストボディ選手 コンテスト

35歳・食事を楽しみながらボディメイクでグランプリ 「我慢でなく自分に合う食材を見つける」【筋トレ】

「今回のグランプリは自分一人で掴んだものではなく、家族や仲間、先生方、サポートしていただいている方々の支えがあったからこそいただけたものです。皆さまに感謝の気持ちをお伝えしたいです」

8月24日、大阪国際交流センターでベストボディ・ジャパン主催『モデルジャパン2025大阪大会』が開催された。レディースクラス(30歳~39歳)では、松石佳織(まついし・かおり/35)さんがグランプリに輝いた。

【写真】松石佳織さんの丸み、高さのあるお尻

松石佳織さん

自主トレで特に効果を感じた種目

1年ほど前には週4回パーソナルジムに通っていた松石さんだが、現在は自主トレーニングが中心だ。

「大会前は週2~4回、2時間ほどトレーニングをしていました。種目はヒップスラスト、レッグプレス、アブダクション、クロスランジなど下半身・お尻メインで、週1〜2回は上半身の姿勢改善トレーニングにも取り組みました。また、ピラティスやヨガ、社交ダンスを取り入れて体幹や柔軟性を意識し、ストレッチやフォームローラー、ボールでのセルフケアも行っています」

特に効果を感じた種目があるという。

「ヒップスラストでは、お尻の丸みや高さが出て、横からのシルエットが変化しました。レッグプレスは、太ももの前側ではなくお尻やハムに効かせられるようになり、脚のラインが長くスッキリ見えるようになりました。肩甲骨まわりのトレーニングは、ポージングで必要な姿勢の美しさにつながりました。柔軟性は課題でしたが、胸椎の伸展も少しずつ改善しています」

自分に合った食材を見つける

普段の食事メニューはだいたい決まっている。

朝:ゆで卵+炊き込みご飯
昼:炊き込みご飯+めかぶ+野菜+味噌汁
夜:炊き込みご飯+ささみや魚+野菜
間食:フルーツ(バナナやプルーン)

「炊き込みご飯には鮭、きのこ3種、にんじん、ひじき、しらす、枝豆を入れています。PFCバランスは体重や減量段階に合わせて調整。炭水化物はしっかり取りつつ、脂質は控えめに、タンパク質は必ず毎食取り入れるようにしています。私の場合、特に『鮭』が身体に合っていて、良質な脂とタンパク質が同時に摂れるので欠かせない食材です。逆に大豆は、体質的に合わず、婦人科系の不調が出たため控え、その分、魚やささみ、貝柱などでタンパク質を補っています」

他にも体感の良い食材があったそうだ。

「まぐろはむくみが改善され、筋肉の質感が良くなる感じがします。オクラは、毎日取り入れることで腸内環境が整いました」

モットーは『食を楽しむ』

松石さんはボディコンテストに初挑戦した昨年、苦い経験をした。

「去年は塩分や味、カロリーを気にしすぎて『同じものを食べ続ける』ことがストレスとなり、過食や心の不調につながりました。今年は『食を楽しむ』をモットーに、栄養バランスを意識しつつもストレスを溜めない工夫をしています。たとえば、週1回は家族との外食も楽しみ、オン・オフのメリハリを大切にしました」

松石さんは言う。

「子育て、家事、仕事をしながらでも、コツコツ継続すれば身体も心も必ず変わります。食事管理は『我慢』ではなく、自分に合う食材を見つけて楽しむことが大切だと思います」
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取材:あまのともこ 撮影:岡 暁

執筆者:あまのともこ
主に『FITNESS LOVE』で執筆中。自身もボディコンテストに出場している。JBBF京都府オープン大会ビキニフィットネス(身長別)3位。マッスルゲート四国大会ビキニフィットネス2位。

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