運動経験がない中で、およそ9カ月で体重98kgから79kgと、19kgの減量を達成したのは、会社員のするめ(54)さん。身長158cmのするめさんは、体重増加で膝の痛みに悩まされ、整形外科に通う日々が続いていた。しかし『このままでは歩けなくなる』と危機感を覚え、パーソナルトレーニングと食事改善をスタート。今では杖を手放し、駅の階段も軽々とのぼれるまでに変わった。
【写真】98kgから79kgへ!するめさんのビフォーアフターとシールで埋まったカレンダー
カレンダーにシールで習慣化!小さな積み重ねが大きな変化に
運動経験がほとんどなかったするめさんは、当初はお辞儀すらふらつくほど体幹も弱く、体力も気力もなかったという。そこで取り入れたのがカレンダーにシールを貼る習慣化。
「ウォーキングや自宅トレーニングをした日はカレンダーにシールを貼り、カレンダーを埋めることを楽しみに継続しています。最初は週3回から始めましたが、シールで埋まっていくカレンダーがうれしくてどんどん運動をするようになりました。運動メニューは筋膜リリースから始まって、ヒップリフトやヒップヒンジ、ストレッチ系のエクササイズを中心に30分ほどやっています。慣れてくると1時間取り組めるようになり、今ではブルガリアンスクワットまでできるようになりました!
『炭水化物を我慢しない』食事改善でリバウンド防止
食事面で大きな転換点となったのは間食をしないことだった。
以前はお米を100g程度に抑えていたため、満足できずに菓子パンを1日2個食べる生活。パーソナルジムでの指導を受けてからは、お米180gをしっかり食べることで間食が減った。
「お米を減らしていたときは、我慢できずに結局菓子パンを食べてしまっていました。でもお米の量を増やすと満足感が得られたので結果的に良かったです。あと魚も積極的に取り入れたり、サバ缶やゆで卵を常備したりしています。サラダチキン、納豆、ヨーグルトも活用して、野菜はブロッコリーやほうれん草を中心に食べています。でも土日は家族と同じ食事を取るようにしていて、無理のない範囲で続けています」
憧れの女性らしい体型を目指して
するめさんが目標にしているのは、ベストボディ・ジャパンでクイーンクラスのグランプリを獲得し、現在は公認講師として活動する小田晶子さんだという。
「女性らしいきれいな体型に憧れて、私も近づきたい」と語る。今では24時間ジムにも入会し、仕事帰りにトレーニングをするために残業を減らすなど、ライフスタイルそのものが変わった。
「身体が軽くなったことでウォーキングも楽しくなり、膝の痛みも改善しました!服のサイズも変わり、太ももに余裕が出たときはすごくうれしかったです」
運動未経験でもダイエットを継続する秘訣は、特別なことをせずに無理せず続けられる方法を見つけることかもしれない。カレンダーのシール貼りと毎日の小さな積み重ねが、するめさんの成功の秘訣だった。
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取材・文:柳瀬康宏 写真提供:するめ
執筆者:柳瀬康宏
『IRONMAN』『月刊ボディビルディング』『FITNESS LOVE』などを中心に取材・執筆。保有資格:NSCA-CPT,NSCA-CSCS,NASM-CES,BESJピラティスマット。メディカルフィットネスジムでトレーナーとして活動。2019年よりJBBF、マッスルゲート、サマースタイルアワードなどのボディコンテストに挑戦中。