9月15日(月・祝)、群馬県・高崎市文化会館にて『サマースタイルアワード2025 群馬予選』が開催され、正木くみ(まさき・くみ / 47)さんがビキニモデル部門トールクラスで1位に輝いた。
中学3年生の娘と高校3年生の息子を育てながら、保育園の看護師として働く正木さん。日々のトレーニング時間は、子どもの塾の時間を活用していた。
「ボディメイクをするといっても、仕事と家庭を疎かにするわけにはいきません。私の場合、トレーニングは子どもの塾の合間に行っていました。時間に限りがあるので平日は約1時間、集中して取り組む意識は常に持っていましたね。休日になると2時間ほど時間が取れたので、そこでガッツリと自分を追い込むことが多かったかもしれません」
趣味のお菓子づくりで体重は10kg増量
今となってはトレーニング習慣が身についている正木さんだが、ボディメイクを始める前の体重は現在より10kgほど重たかったという。
「趣味がお菓子作りなのですが、ストレスを感じるとお菓子を作りまくってしまう悪い癖があって……。ひどいときは夜通しで3〜4種類のお菓子を作って食べてしまっていました。若いころは食べなければ痩せたのですが、40代ともなると食べなくても痩せなくて。”これはまずい” という危機感からパーソナルトレーニングに通い始めました」
これまでもあらゆるダイエットを試してきたというが、結果は失敗の連続だった。
「幼いころからぽっちゃり体型で、まさに『万年ダイエッター』でした。マイクロダイエットや耳ツボダイエットなど、巷で流行ったダイエットは一通り試しましたよ。でも、意思が弱いこともあってか、なかなか続かなくて。今回の『本気ボディメイク』では全てをトレーナーに一任し、筋トレメニューから摂取カロリーまで忠実に守ってきました」
身体作りに励むなかでも「趣味のお菓子づくりは継続できていた」と笑顔を見せる正木さん。その理由とは。
「今回の身体作りでの気づきは『減量中でも工夫次第でスイーツは食べられる』ということです。好きなことを我慢するのではなく、どうしたら続けられるかを考える。私はプロテインを使ったお菓子や、豆腐とココアで生チョコを作るなど、低カロリーかつ身体に優しいスイーツ作りを楽しんでいました。我慢するだけでなく、楽しく変換できれば継続のハードルも格段に下がると実感しました。筋トレはアンチエイジング!若く見られるのはうれしいですね」
そのため、年齢が出やすいとされているお尻のトレーニングにも力を入れていきた。
「トレーナーには以前から ”お尻は努力” と言われていて。自分のお尻が年々垂れてきているのは薄々感じていたので、強化に踏み切りました。どの部位のトレーニングであっても1日の最後はお尻のトレーニングで締めていましたね。なかでも、片足のルーマニアンデッドリフトは効果を感じられました」
筋トレは辛いだけではない。工夫次第でボディメイクは『楽しいもの』となる。
【SSAアンチドーピング活動】SUMMER STYLE AWARD(サマー・スタイル・アワード)はJBBF(公益社団法人日本ボディビル・フィットネス連盟)とアンチドーピング活動について連携を図って協力団体となり、独自にドーピング検査を実施している日本のボディコンテスト団体である。全ての選手登録者はアンチドーピング講習の受講を必須としており、SSAから指名された場合はドーピング検査を受けなければならない。
取材:池田光咲 撮影:舟橋賢
執筆者:池田光咲
IRONMANを中心にトレーニング・スポーツ系メディアや雑誌で執筆・編集活動を展開中。ベンチプレス世界選手権3位の入賞経験をもつ現役アスリート。
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